画面解像度(レゾリューション)とdpi / ppiについて
タブレットのスペック表を見ると、画面の解像度として「1920 x 1200」とか「264ppi」とか書かれています。
これは単純に画面に表示できる画像の細かさを表しており、多くの場合画面の綺麗さを測る参考になります。
では解像度やppi、dpiと呼ばれるものはどういったものを指しているのでしょうか。
画面解像度(レゾリューション)について
タブレットなどの電子機器の画面はもれなく無数の点が組み合わさって画像を表示しています。
解像度というのはその画面を構成する点の数を表しています。
たとえばiPadのRetinaディスプレイと呼ばれているものは、解像度が2048 x 1536です。
これはiPadの液晶画面の長辺に点が2048個、短辺に1536個表示できるということ。
2048×1536なので合計3,145,728個の点で画面を構成していることになります。
だいたい300万個の点なので、これがデジカメの写真データになると300万画素ということになるわけです。
いま話題の4Kテレビというのはこの画面解像度が3840 x?2400のもの。
つまり900万画素程度の解像度を持つディスプレイだということです。
dpi / ppiについて
前述の「画面を構成する点」のことをドットまたはピクセルと呼びます。
どちらも同じ意味と考えて差し支えないです。
dpiはdot per inch、ppiはpixel per inchの頭文字をとったもので、
どちらも1インチにおける点の数を指しています。
たとえばiPad Pro 9.7インチの場合、画面サイズが19.7cm x 14.8cmとなっています。
これを1インチ=約2.54センチで計算すると、7.76インチ x 5.82インチとなります。
iPad Pro 9.7インチは264ppiと公称されていますので、それぞれかけてみると、
7.76 x 264 = 2048
5.82 x 264 = 1536
となり、Retinaディスプレイの解像度と一致します。
dpi / ppiの数値が高いということは、それだけ画面にたくさんの点を表示できることになり、単純に画像の細かさが増すことを意味します。
4Kの解像度を持つ画面でも画質が綺麗じゃないこともある
前述のとおり、4Kというのは3840 x?2400の画像解像度を持った画面を指しています。
もしこの画面に、画素数が230万画素程度の画像を表示したらどうなるでしょうか。
画面解像度の方が画像の解像度を上回ってしまうため、画像を少し拡大して移すような形となってしまいます。
たとえば画像の方の1つの点を画面では4つの点で表すようなものです。
そうなれば少なからず画面はぼやけてしまい、「4Kなのにキレイじゃない」ということが起こり得るわけです。
MPXとは?
画像解像度やカメラの画素数を表す際に「12MPX」などと表記されることがあります。
MPXは「メガピクセル」と読み、100万画素に対応します。
つまり12MPXなら1200万画素ということ。
メガというのがキロの1,000倍の単位を表し、キロがそもそも1,000倍を意味しますので、
1,000 x 1,000 = 1,000,000、つまり100万になるわけです。