10インチ前後のタブレットの選び方。サイズ、OS、通信方式などまとめ。
7インチを超えてくる情報端末は「タブレット」と呼ばれますが、僕はタブレットなら10インチ前後のものをおすすめしています。
というのも、ちょうどいいから。
7インチのタブレットだとどうしてもスマホやファブレットより「ちょっと大きい」程度なので、得られるメリットが少ないです。
※その代わり、持ち運びは簡単だし、軽いので寝ながらみるのには便利ですが。
逆に11インチを超えてくると「モバイルノートPC」に近いサイズになってきてしまうので、手で持って使うのにはやや大きいんです。
なので、今後タブレットを使って見たいと思う方には迷わず10インチ前後のものをオススメしたいところ。
ただし、10インチ前後のタブレットと言ってもいろいろあるので、サイズやOS、通信方式などから選べるようにまとめてみました。
※あくまで僕による主観的な使用感である点にはご注意ください。
Contents
10インチ前後タブレットのえらびかた。
タブレットを選ぶ際にはそれを使って何を叶えたいのかを考えておくとよいでしょう。
例えばウェブコミックを大きな画面で読みたいのか、テレビ番組を観たりカーナビ替わりに使ったりといった限定的な方法なのか、それともPCライクにマルチに使いたいのか・・・などなど。
そこが決まるとアイテム選びも早いと思います。
それを踏まえたうえで、サイズとOS、通信方式の違いを見ていきましょう。
10インチ前後タブレットのサイズ
10インチ前後のタブレットには9.7インチ、10インチ、10.1インチが存在しています。
その下になると8インチまで小さくなり、その上は11.6インチ程度まで大きくなりますね。
では9.7インチ、10インチ、10.1インチはどれを選ぶべきか・・・?
これに関してはほとんど変わらないと考えてよいでしょう。
0.3?0.4インチの差は体感的には同じです。(実際は違いますがw)
問題は画面のインチ数だけではなく、ボディ全体のサイズや重さですね。
AppleのiPadはさすがにボディの厚みも薄く、重さもかなり軽いです。
僕自身iPad Air 2を使っていますが、10.1インチのWindowsタブレットに比べても使っていてかなりストレスが少ない印象があります。
ボディの薄さは慣れないと変な感じがするかもしれませんが、薄い分にはケースなどで厚くすることができる点にも注目です。(逆は無理)
OSの違い
現在主流のタブレットOSとしては、AppleのiOS、GoogleのAndroid OS、MicrosoftのWindowsの3つが挙げられます。
iOSはスマホの先駆け的な存在であり、タブレットにも優れています。
10インチ前後のiPadには画面を分割する機能もあるので、普段はタブレットとして使いながらも、ウェブサイトを見ながら文章をメモ帳アプリで打ち込む・・・といったようなマルチタスキングが可能になっています。
ただし、iOSの場合は出来ることに限りがあり、限定的に使わざるを得ない感じが強いですね。
その分、動作の安定性などに力を割いている印象です。
タブレットがそもそも限定的に使うことを前提とされているアイテム感が強いので、Appleはそのあたりを意識しているのかもしれません。
Windowsは8と10がタブレット向けのOSですが、近年のモデルとしてはWindows10のアイテムばかりが登場しています。
Windowsの場合、もともとパソコン向けのOSを無理矢理タブレットに落とし込んだだけのような印象もあり、いまいちタブレットとしての使用感は良くないです。
ストアアプリも日本市場向けのものはあまり充実してないですね。
ただ、iOSとは逆で、パソコンだと思えばやれることは限りなくありますし、普段使っているパソコンと同じアプリを入れて動かせるという強みもあります。
その場合にはもうちょっと画面が大きいと助かる部分もあるので、やっぱり10インチだとWindowsには物足りないかな・・・と感じます。
Androidの場合はそのちょうど中間的な感じと言えるかもしれません。
中間よりはややiOS寄りかな・・・。
スマホゲームとかをタブレットでもやりたいならiOSかAndroidを選ぶ方がいいですね。
※AndroidのカスタムOS(Remix OSやMIUIなど)でも同様です。
SIMフリーかWi-Fi専用機か
10インチ前後タブレットを選ぶ基準として通信方式にも目を向けると、SIMフリーモデルとWi-Fi専用モデルとがあることに気づくと思います。
SIMフリー機の場合には各キャリアのSIMを挿すことで単体での通信が可能になるため便利です。
スマホなどと同じ感じですね。
当然Wi-Fiの機能も備わっているので、Wi-Fi環境下においてはWi-Fiを使い、外出先でWi-Fi環境下にない場合にはSIMによるモバイル通信を行うといった使い方ができるわけです。
おすすめは断然SIMフリー機ですが、重量が少し重くなるのと、価格が跳ね上がる点が難点。
また、Wi-Fi専用であれば月々の利用料を気にする必要がないのに対し、SIMを挿して使う場合にはSIMの契約利用料まで考慮にいれていかなければならない点にも注意が必要です。
テザリング可能なスマホを持っている方なら必ずスマホと一緒にタブレットも持ち歩くようにすることで、Wi-Fi専用機でもSIMフリーと同じように使うことが可能です。
10インチ前後タブレット4選
以上のような選び方を考慮したうえでおすすめの10インチ前後タブレットを4つ以下に紹介します。
Apple iPad
売り上げ低迷を危惧する声もありますが、まだまだタブレットの売上首位に位置しているのがAppleのiPadです。
これまでiPad Airとして販売されていたタブレットですが、2017年の3月に「iPad」として新型モデルが投入されました。
従来のiPad Airの性能を高めたバージョンかつ価格が安くなっているモデルなので、これからタブレットを買おうという人には絶対的にオススメなアイテムです。
サイズも9.7インチという理想的なもの。
AppleのiOSは普段Androidユーザーだったとしても使いやすいです。
ただし、データの共有方式などがAndroid、Windowsユーザーからすると煩わしい部分もある点は否めません。
よりパソコンライクに、より自由に使いたい人には向かないかもしれないですね。
価格は税別37,800円?。
ASUS ZenPad 3S 10
2016年には台湾メーカーのASUSからはiPadを超える物理スペックのタブレットが登場しています。
画面サイズは9.7インチと同様ながら、端末の厚みが5.8mm(iPadは7.5mm)、重さ430g(iPadは469g)というものです。
タブレットを使う際に厚みや重みは本当に重要になってきます。
特に手で持って使う時には10インチ程度のタブレットというのはやや大きいので、長時間使えるか否かは厚みと重さに左右されるものです。
iPadを凌駕するスペックというのはなかなかですよね・・・。
中身はAndroid 6.0、Mediatek製のヘキサコアSoCであるMT8176、4GBメモリ、32GBストレージといったところ。
iPadのA9プロセッサと比べるとCPUスペックは劣りますが、普段使いのタブレットと考えたら問題ない範囲ではないでしょうか。
ただ、これで定価がLTEモデル48,384円、Wi-Fiモデル42,984円と考えると・・・iOSかAndroidか好みで選ぶ、といった感じになりますね。(実売は40,000円切る程度です)
Onda V10

Onda V10 4GOnda V10 4G Phablet
Huaweiに代表される中国製のスマホやタブレットがガンガン日本市場に投入されるようになりましたが、従来の安かろう悪かろうというイメージではなく、しっかりしたスペックで高額なアイテムというのが多い点に驚かされます。
そんな中でもしっかり安価で優れたスペックのアイテムを提供してくれるイメージがあるのがOndaです。
Onda V10タブレットは10.1インチのAndroid、SIMフリーモデルで、3G通信のものなら$100未満、4G対応のものでも$150未満という価格がとても魅力的なアイテムです。
ただし、スペックはお察し。
4GモデルでもMTK6735というクアッドコア1.3GHzのSoCが採用されており、格安スマホクラスの処理性能であることが予想されますね。
それでも限定的にタブレットを使うという場合にはAndroid×10.1インチ×$100程度というのは他にないモデルと言えるかもしれません。
Ondaには9.7インチの3GタブレットであるV919も存在しており、こちらもやはり安価です。
ちなみに僕はWindowsタブレットでOndaのoBookというものを使っていましたが、これは価格に比べて性能が良く、コスパに優れた商品でした。
Onda oBook 10

Onda OBook10Onda OBook10 Ultrabook Tablet PC
僕が使っているoBook 20 SEの兄弟機ですね。
WindowsとRemix OSのデュアルブート仕様となっている10.1インチタブレットです。
[参考]Onda oBook10
Windowsタブレットを選ぶ場合には、PCライクに使う前提でキーボードなどと一緒に揃えるのでない限りはAndroidおよびRemixとデュアルブートできる機種を選ぶ方が吉です。
というのも、「Windowsが使いづらい・・・」と思った際にAndroid機(またはRemix機)として使うことができるため。
この商品以外にもCubeやCHUWIといった廉価中華パッドブランドから同様の商品がたくさん出ているので、単純に価格で選んでもいいかもしれませんね。
僕の場合自分がOnda製品を使ってみて良かったので、ここではこれを推しますがw
AndroidとRemixの違いについてですが、同じようで違う、違うようで同じ・・・といったような感じ。
Remix上で動くAndroidアプリもあれば動かないものもあるし・・・そういった点で心配ならAndroid一択ですが、RemixはよりAndroid x Windowsっぽいインターフェースをしており、タブレットユーザー向けに作られた新しいOSなので一度使って見るのも面白いと思います。
おわりに
今回、10インチ前後のタブレットについてガッツリ調べてまとめようと思ったのですが、思ったよりバリエーションに乏しく、調べ始めで「これはもうiPad一択だろ・・・」と思ってしまったというのが正直な感想です。
以前は高額でしたが、あのスペックで37,800円は安いです。
おかげで安いタブレットの代名詞でもあったASUSの製品が霞んで見えるぐらいですね・・・。
ちょっといいもの、使いやすいものであればiPadやZenPadを選ぶ方がいいでしょうし、ガンガン買い替える前提で安価なものと思うならガッツリ安いOnda製品がいいんじゃないかといった感じのまとめになりました。
当然と言えば当然なのですが、$200程度のものならスペック的にもその中間ぐらいになりますね。
何気に中華Padだと$200程度の価格帯のものが多く、そのどれもがスペック的に相違ないため、ここらへんは好みで選ぶしかないかなといった感じです。