Xiaomi Mi A1の実機レビュー!Antutu、デレステ、ポケモンにカメラ性能まで見てみたよ。
2018/02/06
Xiaomi製のAndroid One端末、Xiaomi Mi A1をGeekbuyingから借りることができました!
Android Oneは発展途上国や新興国向けに作られた、常に最新のAndroidが提供されるミドルスペック(?ロースペック)スマホです。
アジアなどではこうした廉価スペックのスマホの需要が高いそうなのですが、どうしてもアップデート対応していないものも多く、セキュリティなどの面で危険な場合があるんだとか。
そこで、Googleがオフィシャルに最新版を提供し続ける端末があったら・・・そりゃ便利だなと思います。
発展途上国でも今やスマホというのは必需品でありながらも、なかなか高スペックな機種や最新モデルを手にすることは難しいんですね。
iPhone Xなんかを多くの人が手にできる日本はまだまだ恵まれているんだなと思わせられます。
さて、そんな市場向けに、Xiaomiが投下したのが、前世代のフラッグシップモデルだったMi 5xと同じスペック(というか同じ端末)のMi A1でした。
我が家にもやっと届きましたので、レビューしたいと思います。
Contents
Mi A1のスペック
Mi A1のスペックは以下。
CPU | Qualcomm Snapdragon 625 オクタコア2.0GHz |
---|---|
メモリー | 4GB |
ストレージ | 32GB / 64GB |
Micro SD | 128GBまで対応 |
OS | Android One(Android 7.0) |
画面 | 5.5インチLTPS 1920 x 1080ピクセル |
バッテリー | 3,080mAh |
カメラ | 12MP + 12MP / 5MP |
ネットワーク | GSM: 1800,1900,850,900MHz WCDMA: B1,B2,B5,B8 FDD: B1,B3,B4,B5,B7,B8,B20 TDD: B38,B40Wi-Fi:802.11b/g/n/ac Bluetooth: 4.2 |
外部端子 | nano SIM x 2※ 3.5mmヘッドホンジャック USB Type-C |
サイズ | 15.54 x 7.56 x 0.73cm |
重さ | 165g |
価格 | 23,076円 / 24,923円 |
※価格はGeekbuyingでの記事執筆時点の32GB / 64GBそれぞれのもの。
※SDカード利用時にはSIMスロットは1つのみ。
Mi A1は本当にXiaomi Mi 5Xと全く同じ端末を使っています。
この価格帯で、スナドラ625搭載かつ4GB+64GBをクリアしているというのは、発展途上国の方にとってかなりコストとパフォーマンスに優れた端末であると言えるのかもしれません。
・・・やや高いんじゃないか・・・って気もしないでもないですが、OSが最新に保たれる上にスナドラ625ですからね・・・向こう数年はそこそこ快適に使えるんじゃないかと。
一つだけMi 5Xと違う点があるとしたら、OSが純正Androidであるという点ですね。
僕はXiaomi独自のMIUI(iOS風のインターフェース)も嫌いではないですが、やっぱりAndroidに慣れた人にしてみたら純正が一番使いやすいと思います。
Xiaomi Mi A1の開封レビュー
実機外観はこの通り。
さすが、Xiaomi Mi 5Xと同じだけあって、かなり洗練された感じです。
昨今のベゼルレス端末に見慣れていると、やや旧世代のデザインかなといった印象もありますが、まだまだ現役で通用する見た目です。
背面の質感は何とも言えないんですが、セラミック風というか・・・ツルツルの石の表面・・・みたいな感じ。
手に脂があるとすぐ汚れそうです。
本体の他には画面保護カバー、クロス、マニュアル、USB Type-Cケーブル、EUプラグ電源アダプターが入っていました。
必要最小限だけかと思ったら、一応カバーやクロスもつけてくれてるんですね?。すばらしいです。
コントロール用の3つボタンは画面外にタッチセンサーで搭載されています。
※タッチすると浮かび上がるようになっていて、普段は真っ黒なのがいい感じです。
ただ・・・僕が使い慣れているあAndroidとはボタン配置が逆で・・・それが使いづらかったです。
・・・この配置を変えるような設定項目はなかったと思います。
画面の写りはハイエンド端末並み!
Mi A1の画面解像度は約2K画質。
昨今のミドルエンド?ハイエンドスマホの標準画質といった感じです。
試しに現時点でハイエンドに位置するOnePlus 5と同じ画像を表示して、その映りを比較してみました。
どうでしょうか。
画面サイズと解像度は全く同じで、Mi A1がLTPS、OnePlus 5がAMOLEDという違いがありますが・・・映り方には遜色がないと言えませんか??
若干OnePlus 5の方が鮮やかに発色しているかな・・・?といった感じですね。
間近で見た時の高精細さはハンパないです。めちゃくちゃ綺麗。
※追記:コメント欄にてご指摘を頂きました。
この比較だと、Mi A1の方が道に落ちている落ち葉が少なく見えてしまいますね。
これで「遜色がない」というのは、ちょっと無理がありましたw
ただ、同じ画像を表示しているため、肉眼では当然こういった違いはありません。
あくまで僕の写真撮影能力が低いため(もしくは画面材質や発色の違い・・・?)で、Mi A1側の白が飛んだように見えてしまっているだけです。
もう一度撮影しなおしてみましたが・・・どうしても落ち葉の枚数が減ってしまう・・・ーー;
※↓の画像だとしっかり写ってるんですけどね?。--追記ここまで--
参考になるかはわかりませんが、やや傾けた角度からの映りはこんな感じ。
画面サイズや筐体サイズが同じであることから、なかなかそっくりで・・・撮影した画像を最初に見た時にはどちらがどちらかわからなかったぐらいです。
厚みも0.725cmと、なかなか薄くて使いやすいです。
5.5インチ画面で、快適ブラウジング
iPhone Plusシリーズが出た時には「デカすぎwww」と言われていた5.5インチですが、今や標準ぐらいのサイズになりましたね。
おかげでブラウジングもなかなか快適です。
横画面だと情報をPCライクに観ることも可能です。
個人的にはもうちょっと大きな画面サイズも好きですが、使いやすさでいったら5.5インチがギリギリかなとも思いますね。
純正Androidが入ったXiaomi端末
起動してすぐぐらいの画面がこんな感じです。
おそらくこれがAndroid Oneの純正画面なんですよね・・・?
あれ、でもこんな丸いアイコンなのかな。
おそらく純正ではないのはMiというアプリグループがあるところ。
中にはXiaomiのフィードバックだったり、スマートホーム的なリモコンアプリだったりが入ってました。
あと気になったのはファイルマネージャー的なアプリもギャラリーアプリもなかった点ですね。
この辺りはサードパーティのものを入れたらいいんでしょうけど、やや面倒かな・・・。
XiaomiといえばiOSを意識したMIUIですが、この端末はなかなかAndroidっぽかったなと思います。
電卓アプリもこんな感じですし。
起動してすぐにアップデートが来た
今回受け取ったタイミング的なものもあるのかもしれませんが、起動して少し触っていたらすぐに2017年11月のアップデートが来ました。
これがOSを最新に保ってくれるという機能ですかね!?
今回はセキュリティやバグフィックスに関するアップデートとのことで、特に躓くことなくアップデートが完了しました。
日本語対応も、英語が残る部分あり
Mi A1は他のAndroid端末同様、最初の設定画面において言語を日本語に指定することが可能です。
これによって、上の画像にある通り、アイコンや通知などが日本語で表示されるようになります。
ですが、一部の設定項目などで英語が残る部分がいくつかありました。
例えばこの画像はSIMカードの設定や、モバイルネットワーク設定の部分です。
普段から純正Androidを触っている人ならなんとなく「あ、この項目はこれかな」みたいなのが、画面の配置なんかから直感的にわかりそうですが、普段から見ない人かつ英語が苦手な人にはちょっと面倒かもしれません。
Xiaomi Mi A1のAntutuスコアは6万点台!
端末をお借りしたからにはAntutuを叩かなければなりませんね!
算出されたスコアは62419点でした。(今回は一回しかやってません)
現時点における、ミッドレンジスペックといった感じです。
ただ向こう数年使うことを想定したら、8万点ぐらいは欲しかったかな?・・・というのが正直な感想。
先日紹介したElephone S8がHelio X25搭載で8万点台(価格はもう少し高め)だったのを思うと、ちょっと悩ましい部分かもしれません。
といっても、普通に使い続けられると思うんですけどね、もう数年は。(保証はできませんが^^;)
デレステは3D標準!
僕がもう一つスペックを計る基準にさせてもらっているのがデレステです。
Xiaomi Mi A1のデレステにおけるデフォルト動作設定モードは「3D標準」になっていました。
参考にはならないかもしれませんが、僕がいままでプレイした端末の中では1、2を争うほどの高スコアを叩き出すことが出来ていますw
ちなみに、画面は10点マルチタッチです。
デレステにおいては2点同時押しぐらいしかない(はず)ので、特に影響はしないですが一応。
3Dリッチの遅延も少なかった印象があります。
また、他の機種だとデレステ起動中に端末がありえないほど熱くなることが多かったんですが、Mi A1はそこまで熱くならなかった気がします。
Antutuの総合スコアはElephone S8に劣ったものの、CPUスコアはやや高かったのを考えると、そのあたりがデレステに影響してるんですかねえ・・・?僕にはよくわかりません^^;
ポケモンGOもARモードでいけます
Xiaomi製品は以前にMi Pad 3というタブレットを使ったことがありますが、その時にはポケモンGOをインストールすることができませんでした。
なぜならMIUIのような独自インターフェースをアプリ側ではじいているから・・・とかなんとかいう理由だったと思います。
今回の端末はAndroid One。
つまりAndroid純正品です。
そこでPlay Storeを見てみたところ、普通にインストールが出来ました。
当然、普通にプレイもできました。しかもサクサク。
なんだったらジャイロスコープ搭載端末なので、発表当初に話題だったAR機能で遊ぶこともできます。
僕はポケモンGOってすぐにやらなくなっちゃったんですが、さっきたまたま駅前でジム集団と遭遇し、またちょっとやりたくなってしまいましたw
カメラ性能もハイエンド並み!?
僕がスマホに求めるものの一つに「カメラ性能」も挙げられます。
ブログで使う写真を撮影したりするのにもそこそこのカメラ性能はもはや必需品と言えるのではないでしょうか。
SNSにダサい写真アップしてる場合じゃないですしね・・・!?
Xiaomi Mi A1のカメラ性能は解像度だけ見ると12MPと、最近のスマホにしてはそこまで高くありません。
ただし、12MP×2のデュアルレンズです。
これがどれぐらいの写真を写してくれるものなのか、例によってOnePlus 5と比較してみました。
先にこちらがOnePlus 5で撮影した屋外の写真です。
画像は解像度だけブログサイズに落としており、加工をしていません。
そしてこちらがMi A1で撮影したもの。
どうでしょうか・・・!?
空の青みの鮮やかさはMi A1の方がいい感じですね。
ただ、奥の家の色や地面の色を見ても、もしかしたら全体的にやや青みがかっているのかもしれません。
あとは同じ位置から撮影しているんですが、望遠の違いなのか奥行きの写り方が違うなども挙げられます。
OnePlus 5で撮影した上の写真の縮小していないもの(100%表示)を切り抜いたのがこちら。
対して、Mi A1がこちらです。
どちらも遠くのオブジェクトは潰れてしまっており、12MPのMi A1も負けてないなぁ・・・といった感じ。
正直、カメラアプリの起動速度や反応なども悪くなく、なかなかデジカメとしての使い勝手に優れた端末と言えそうです。
その他の写真は以下。
晴れた空の下だとかなりいい感じに写せますね。
やや鮮やかさに欠けるかな・・・といった部分も。
上の写真を拡大(100%表示)するとこんな感じです。
いろいろな撮影モードあり。
Mi A1のカメラアプリにはいろいろな撮影モードがありました。
これ、Android純正じゃないですよね・・・?
やっぱりいろいろと手を加えられてはいるのかな。
例えば、こんな感じの半マニュアルモードで、ホワイトバランスやフォーカス、露出、ISOをいじってプロっぽく撮影することもできます。
水平線モードなるものもあり、写真をまっすぐに撮影するのに優れています。
前述のとおり、カメラアプリの動きもヌルヌルしているため、あまりストレスを感じませんでした。
デュアルレンズを生かしたポートレートモード
Mi A1はデュアルレンズ搭載端末です。
最近のデュアルレンズ搭載機の特徴の一つ、背景ボケ写真が撮影できる「ポートレートモード」も使用可能です。
通常モードでカメラを構えるとこんな感じ。
ポートレートモードは上の画像で左端中心部にあるアイコンの1タップで切り替えが可能です。
切り替わるとアイコンが青くなり、右側に「深度効果」と表示されれば背景がボケているはずです。
これ、同じ場所でカメラを構えていたんですが、ポートレートモードに切り替えることでレンズの望遠が変わっています。
実際に撮影して比べたものが以下。
こちらが普通に撮影したもの。
こちらがポートレートモードです。
もうちょっとマシなシーンを撮影すべきでしたw
あくまで2つのレンズで疑似的な背景ボケを作っているだけなので、たまにものすごく不自然になってしまうことがあるのはご愛敬。
また、被写体との距離を2.5m以内にするなどの制限がありますが、なかなか面白いです。
シャッター音は消せる
スマホの写真アプリではシャッター音に悩まされているという方も多いと思います。
あえて無音カメラを導入しているという人も少なくないでしょう。
Xiaomi Mi A1はカメラの設定項目からシャッター音を消すことができました。
これ、日本のSIMを入れたら項目自体消えるんじゃないか・・・と思っていましたがそんなこともなく、普通に無音での撮影が可能です。
※あくまで僕の環境ではそうなっていたという話です。
やっぱりXiaomiだけに日本のマーケットを意識していない・・・ということなのかもですね。
ただ、日本で使う層からしてみたら逆に嬉しい機能だったり。
Micro SDカードスロットをつぶせばDSDS対応!
Mi A1はデュアルnano SIMスロットを備えています。
ただし、SIMスロットのうちの一つはMicro SDカードスロットと併用となっています。
つまり、Micro SDカードを使う場合にはSIMが一つ使えなくなるということ。
もしデュアルSIM環境で使おうと思っている方で、写真や音楽のデータをSDカードで管理しようと思っていた方には・・・ちょっと不便になりますね。
SIMを2枚さした状態で、どちらも待ち受けがアクティブになりました。
要するにDSDS(Dual SIM Dual Standby)対応端末ということです。
対応している帯域はWCDMAがB1,B2,B5,B8、FDD-LTEがB1,B3,B4,B5,B7,B8,B20でした。
au系SIMの場合、VoLTEでB1でのみ使える・・・といった感じ。
ドコモも都市部なら普通に、ソフバンはプラチナバンドもカバーしているのでそこそこ繋がるんじゃないかと思われます。
[参考]SIMフリースマホ用、LTEと3Gの周波数帯の早見表。
おわりに
というわけで、Xiaomi Mi A1のレビューでした。
Xiaomiのことが嫌いという人も少なくないと思いますが、アジアにおける一つのスタンダードなブランドであることを考えたら無視できない存在なのも確かです。
というか、最近の中華ガジェットサイトの商品はXiaomiばかりですしね・・・(僕はちょっとウンザリしてます^^;)
そういったバイアスを抜きにして、端末だけみるとかなり優秀だったというのが正直な感想です。
もちろん借り物ということもあり、そこまでガッツリ使えていない状態なので、まだ粗が見えてないだけかもしれません。
それでもこの価格帯でこの性能・・・なかなかいいんじゃないでしょうか。