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CHUWI Hipadの実機開封レビュー!技適マークやら画面解像度やら、いろいろ怪しい一台!

2018/10/29

中華ショッピングサイトのGEARBESTより、CHUWIの10.1インチAndroidタブレット「Hipad」が届きました。

[参考]Chuwi Hi Pad Tablet PC - BLACK  - GEARBEST

1.5万円ぐらいで買える10.1インチAndroidタブなので、気になっている方も多いのではないかと思います。
はたしてHelio X27の実力はいかほどなのか・・・3GBメモリはやっぱり物足りないのか・・・などなど!

実機を開封して、いろいろ見ていきたいと思います。

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CHUWI Hipadのスペック

レビューの前にスペックを確認しておきましょう。

CPU Mediatek Helio X27
デカコア2.6GHz
メモリー 3GB
ストレージ 32GB
Micro SD 128GBまで対応
OS Android 8.0
画面 10.1インチIPS
1920 x 1200ピクセル
バッテリー 7000mAh
ネットワーク 2.4G/5G WiFi
Bluetooth 4.1
カメラ 5MP / 5MP
外部端子 3.5mmオーディオジャック
USB Type-C
サイズ 25.6 x 18 x 0.9cm
重さ 490g
価格 15,917円

※記事執筆時点でGearbestに掲載されたいたもの。

SoCはMediatek製のHelio X27。
10コアで2.6GHzと聞くと相当すごいんじゃないかって思ってしまいがちですが・・・ミドル・ロースペックのCPUです。

メモリーも同スペック帯ライバル製品に比べると低めの3GB。
やっぱりAndroidタブレット市場がオワコンなのかな・・・って思わせる感じの、なんとも中途半端な端末スペックですね。

あとはネットワークがデュアルWi-Fiであると書かれていますが、我が家ではなぜか最初2.4GHz帯しか拾えませんでした。
ただ今では5GHzも拾えているので・・・途中で強制的に行われたワイヤレスアップデートで対応したとかでしょうか??
※いずれにしろ日本の技適は通過していません。

また、重量は490gとなっていますが実測で486gだったことも付け加えておきます。

Hipadの開封レビュー

では早速開けていきます!

中に入っていたのは本体とUSB Type-Cケーブル、EUプラグのアダプターが1つのみ。
販売ページではEnglish Manualもあると書かかれていたんですけど・・・ないですね。

一応「フルメタル」であるためか、ボディ自体はややヒヤッとする触り心地でした。

iPad Air 2との比較

早速iPad Air 2と比較してみます。
iPad Air 2はもうだいぶ古いiPadになってしまいましたが、サイズ感的には最新のiPadと同じ9.7インチ。

一方Hipadは10.1インチなのでやや大きく感じるかもしれません。

背面の赤いラインは四方に伸びる部分がスピーカー穴になっていました。
ただしスピーカー自体は上の画像で向かって右下あたりに一基搭載されているのみなので、真正面から動画鑑賞などをする際には音が偏る感じです。

ちなみに真ん中に走る赤いラインは特に光ったりすることもなく・・・単なる飾りみたいです。

裏面下部にはHipadの印字もありますね。
「エッチなiPad」って覚えるといいかもしれません。(何が)

・・・って、アッ!!
技適通ってんじゃん!!

・・・でもなーんかマークがおかしいような。。。

CHUWI・・・さては、やったか・・・?

日本では技適マークの無い電子機器で通信を行うと違法となる可能性があります。
そのため、技適を取得できていない商品は買わない方がいいわけで・・・敬遠している方も多いでしょう。

特に日本から出ない、日本でしか使わないという人だと、合法で使うのはほとんど無理だったりしますよね。

中国メーカーもその辺はわかっているはずなのでこういう印字をしたんだと思うんですが・・・こういうことやってたら逆効果になりそうな気がします。
中華タブは信用ならんって思われそうだし、規制が強化されることに繋がったりしないでしょうか。

・・・まぁ、偽物と決まったわけじゃないですけどw
うーん。限りなく黒に近いような・・・。

システム→タブレット情報あたりからは(僕が見逃しているだけじゃなければ)技適が確認できませんでした。
参考までに。

※追記:販売店担当者に問い合わせたところ「技適は現在申請中」とのこと・・・。

・・・気を取り直しまして、

表側はこんな感じ。
なんとなくiPad Airの方が画面サイズが大きいような印象がありますね。

画面アスペクト比の問題なのかな。

スマホだと縦長が使いやすく主流かもしれませんが、ことタブレットで言ったらiPadの方がいいのかもしれません。

画面のブライトさはHipadの方が上だったように思えます。(あくまで僕の環境では)

iPad Air 2の方がちょっとボヤっとしてたかなー・・・。

ちなみに解像度的にはiPad Air 2が264ppiなのに対し、Hipadは224ppiです。
それでも鮮やかかつ細かく見えているのは何かしらのソフトウェア補正だったりするんですかね~。

とにかく動画とかを観る際には綺麗に見えると思います。

厚みはiPad Air 2の6.1mmよりも約3mm程厚いだけ・・・のはずだったんですが、背面の真ん中部分が突起しているせいでこうして並べるとより厚みがあるように見えます。

手で持った際に分厚いと感じることは少ないですね。
むしろ普段はiPad Air 2にカバーを付けてつかっているため、裸のHipadの方が軽く、持ちやすかった印象もあったほどです。

外部端子は上側にまとめて

Hipadの外部端子は3.5mmオーディオジャックとUSB Type-Cジャック。
そしてMicro SDカードスロットのみとなっています。

これらすべてが端末の上部にまとめてあり、個人的には使いやすいと感じました。

ただ・・・

Micro SDカードスロットはSIMカードスロットを流用する形になっています。
これだと「普段からSIMピンを持ち歩いている人」しかMicro SDカードの出し入れができないわけですよ。

個人的にはこの仕様ってそこそこ不便な気がするんですが、どうなんでしょうか?w

ちなみにSIMピンは付属していませんので、Micro SDカードを使う前提の人は自前でSIMピンを準備しておく必要があります。
ストレージは32GBしかないですし・・・きっとSDカードを使わないといろいろキツイと思うんですが・・・ちょっと残念な仕様と言えるかも。

また、カードスロットの左側には指紋がベタベタついたダミーのSIMカードがセットされていました・・・。
当然、ここにSIMカードをセットしたとしても使えません。(Wi-Fiモデルなので)

Antutuスコアとゲームを動かした感想

起動して早速、ベンチマークソフトのAnTuTuを入れて動かしてみました。
総合スコアは10万点強。

これって(OSの違いはありますが)iPad Air 2とほぼ変わらない数値です。

ではiPad Air 2ほどサクサクに動くか・・・というと、まったくそんなことはありませんでした。
X27というものが決して悪いSoCというわけではないと思うんですけど・・・このサイズのタブレットには適してないんですかねえ・・・?

10万点台でスマホならもうちょっとサクサク使えるはずなんですが、どうもこいつはちょっとモッサリしてます。

端末の情報はほとんど公開されているとおり。

ただ一点気になる箇所がありました。
それは・・・画面解像度です。

右下らへんをよーく見てもらえるとわかると思うんですが、「320dpi / 320ppi」ってなってるんですよ。

そして画面サイズ・・・7.1インチです。

たしかに7.1インチで1200 x 1920ピクセルなら320ppiらしいです。(正しくは7.08インチ)
でもこれ・・・10.1インチだよね??

どういうことなんだろう・・・。

ソフトウェアで7.1インチ320ppiの画像を10.1インチに拡大してるとか・・・?
すっごい意味なさそうな気もするんですが。。。

なんとも闇が深そうな端末ですぞー・・・!

今回ゲームはPUBGとデレステを動かしてみました。
PUBGでは初期状態で「快適画質」がオススメされてます。

3D処理能力はあまり高くないのかもしれません。

プレイ自体はそこまでモッサリすることもなく、普通に出来たかなといった感じです。

ただまぁ・・・僕は「Max 3キル」ぐらいのやり込み度ですので・・・ガチ勢にしてみたらどうか、というところまではなんとも言えないかな・・・。

デレステは3D標準でした。
こっちはまぁ、なんかもうだいたいの端末で3D標準がオススメされるので、あんまり参考にならないかも。

プレイしてみた結果なんですが・・・全然満足に動きませんでした。

ノーツはカクカクするし・・・なんだったらタップが反応してくれないこともしばしば。

一応マルチタップテストでは10点まで拾ってくれたので問題ないかと思ったんですけどね。

画面上のタップ軌跡を追ってみたところ、重大なことに気がつきました。

この画像だけじゃよくわからないかもしれませんが・・・二点間のタップがフリックのように認識されちゃうんです。

左の女の子のアイコンと右の女の子のアイコンを順番に何度かタップしたところ、ギザギザに指を画面上でスライドさせたようになっていた、ってこと。
これじゃあデレステがまともにプレイできるはずないんですよ・・・。

ちなみに画面に関する問題はこれだけじゃなくて、フリックやスワイプといった動作の時のワンモーション目が遅延するという問題も抱えています。
指を動かしてから一呼吸おいて、画面が動き出す・・・みたいな。

いや、それだけじゃないな。
もうこの画面タップ関連の動作が思いっきり使い物になりません。

軽くタッチしたぐらいじゃ反応してくれなかったり。
スワイプしようとしてるのにタップ判定されたり・・・ということが多く、細かい作業をやろうとすると本当にストレスが溜まる端末でした。

もしかしたら画面を7.1インチから無理矢理10.1インチにしているあたりと関係があるんですかねえ・・・。

その他の気になる部分

あとはもう細かい部分ですけど・・・

画面下にあるナビゲーションバーのインターフェースが個人的には気にくわないですw

Android特有の3つボタン(戻る・ホーム・履歴)が中央やや右よりに配置され、その一番左にHidden用のアイコンがあります。
これをタップすることでナビゲーションバーを隠せるようになるんですね。

本当に個人的な好みのもんだいなんですが・・・やっぱりホームアイコンは真ん中に欲しかったです。
そのうえでHiddenアイコンがその左にあれば良かったんじゃないかな・・・と。

また、Hiddenよりもさらに左に、今度は上向きの矢印のようなアイコンがありますよね。
これの動作が謎でして・・・ホーム画面かつナビゲーションバーが隠れている時にのみ反応し・・・何が起こるかというとドロワーアイコンをタップした時と同じ挙動なんですよ。

左手の親指で押せるように配慮したとかですかね~??謎です。

500MPのカメラはこんな感じでした。
まぁ・・・500MPですし、こんなもんかな。

イメージセンサーなんかも端末情報が確認できるソフトを使ってもよくわかりませんでした。

おわりに

というわけで、ですね・・・結局全体的になんだかあんまり使えない端末みたいなレビューになっちゃいました。

ただしそれはまぁあくまでガツガツ使うことを想定した場合のこと。
試しに漫画アプリを使ってみたりYoutubeを視聴したりした感想は悪くなかったです。

特に画面はなぜか高精細ですしね。

※とはいえ・・・タップ精度の低さがすごくストレスですが。。。

利用シーンをごくごく絞って使う目的であれば、そこそこ安価にゲットできる10インチタブってことになるのかな。
Huawei Mediapadなんて未だ倍額ぐらいしてますもんね・・・?

[参考]Chuwi Hi Pad Tablet PC - BLACK  - GEARBEST

あくまでここに書いたレビューは僕の手元に届いた商品でのことなので、他の端末では違う可能性があるかもしれないことをご了承ください。

ちなみに、我が家のiPad Air 2はAnTuTuスコアはほぼこれと同じぐらいでありながら、未だに現役サクサクです。
むしろAndroidにこだわりがなければiPad Air 2の中古品をもう1万円ぐらいプラスして買った方が、先まで使えそうな気がしますね。(あたりまえだけどw)

Gearbestでの買い物方法

※Gearbestでの買い物の仕方はこちらの記事で紹介しています。
[参考]中華ショッピングサイトGearbestでのオーダー方法や注意点

Gearbestでクーポンを適用させる方法はこちら。
[参考]Gearbestでクーポンを使う方法。

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