ゲーミングタブレット?どちらも8インチのAziCHI ADP-8 GAMEとFire HD 8のスペック比較
先日、ニュースサイトで「ゲーミングタブレット」として紹介されていた8インチの廉価タブレットを知りました。
B&Sパートナーズという会社が販売するもので、Amazonにて先行販売されています。
このメーカーもブランドも、お恥ずかしながら知らなかったのですが、どうやらOEMなどをされている会社さんみたいですね。
Amazonで先行販売かつ安価な8インチタブレットということで、これはFire HD 8に喧嘩売ってるんだな!?と、早速スペック比較をしてみました。
Contents
FireとAziCHIのスペック比較
両タブレットのスペックは以下のとおり。
あくまで公称されているものに過ぎませんので、実際の挙動がどうかはわかりません。
Fire HD 8 | AziCHI | |
---|---|---|
CPU | MT8163 (Cortex-A53) クアッドコア 1.3GHz 64bit |
MT8127 (Cortex-A7) クアッドコア 1.3GHz 32bit |
メモリー | 1.5GB RAM | 1GB |
ストレージ | 16GB | 16GB |
Micro SD | 最大200GB | 最大32GB |
OS | Fire OS | Android 6.0 |
画面 | 8インチIPS 1280 x 800 |
8インチIPS 1280 x 800 |
カメラ | 前面30万画素 背面200万画素 |
前面30万画素 背面200万画素 |
ネットワーク | Wi-Fi 802.11 a/b/g/n | Wi-Fi 802.11 b/g/n Bluetooth 4.0 |
外部端子 | Micro-USB 3.5mmステレオジャック |
Micro-USB 3.5mmヘッドホン端子 |
バッテリー | 4,750mAh 最大12時間使用可能 |
4,000mAh 連続使用可能時間:最大約4時間 |
サイズ | 21.4cm x 12.8cm x 0.9cm | 20.7cm x 12.6cm x 1cm |
重さ | 341g | 330g |
GPS | Wi-Fi経由の位置情報サービス | 内蔵 |
センサー | アクセロメータ(加速度センサー) ジャイロスコープ 環境光センサー |
Gセンサー(加速度センサー) |
パッケージ内容 | USBケーブル、電源充電器、保証書、スタートガイド | 本体、USB変換ケーブル、USBケーブル、 AC電源アダプター、取扱説明書(保証書添付) |
価格 | 12,980円 プライム会員は8,980円 |
10,800円(2016.11.30現在) |
同じ8インチタブレットでも結構違いそうなことがわかりますね。
一つずつ見ていきます。
CPU
どちらもクアッドコアで最大1.3GHzという周波数のCPUを搭載しています。
が、Fire HD 8がCortex-A53ベースのMT8163なのに対し、AziCHIはCortex-A7ベースのMT8127です。
MT8127は2015年のFireタブレットに使われていたもので、同じスペックでも処理性能に差があります。
ベンチマーク結果によればMT8163の方が倍近いスコアを叩き出しています。
メモリー
メモリーはFireが1.5GB、AziCHIが1GB。
これもちょうどFire HD 8とFire(2015)の差と同じような感じですね。
個人的にはFireを使っていてメモリーが少ないと感じることが多々あるので、ちょっと物足りないかなといったところ。
ストレージ
ストレージはどちらも同じ16GB。
ただしFire HD 8の方は32GBモデルもあり。
また、どちらもMicro SDに対応しているので足りなくなったら増やすことは可能ですが、Fireが200GBまで対応しているのに対し、AziCHIは32GBまで。
OS
FireはAndroid 5.1ベースのFire OS 5を採用。
たいしてAziCHIはAndroid 6.0です。
Fire OS 5はAndroidにかなり操作性も似ていますし、ストレスなく使えますが、初期状態ではGoogle Playが入っていないのでAmazonのアプリしか使えないという難点があります。
ただしGoogle PlayをインストールすることですぐにAndroidアプリを使えるようになるのでそれほど問題ありません。
※まれにFire OSでは動かないアプリなどがあります。
AziCHIはAndroid 6.0なので、最初からAndroidのアプリが使えます。
またその他インターフェースもAndroid端末に慣れている人には使いやすいものと言えるでしょう。
画面
画面はどちらも8インチIPS。
解像度は1280 x 800。
8インチタブレットとしてはもうしぶんない性能です。
実際の映りなどは実機を見ていないのでわかりませんが、Fireタブレット(2015年)の物でもそこそこ画面はキレイだったので、普通に使う分には問題ないと思われます。
カメラ
カメラの画素数も全く同じですね。
あくまで画素数なので、撮影する時の解像度が同じということです。
カメラの性能は試していないのでわかりませんが、いずれも「デジカメの代わり」としては使えないと思った方が良さそうです。
ネットワーク
Wi-Fiはどちらも802.11 b/g/nに対応しています。
Fireは802.11aも対応していると書かれていますが、そこまで重要視すべきポイントではないでしょう。
Bluetoothも対応しています。
AziCHIはBluetooth4.0と明記されていますが、FireはBluetoothと書かれているのみ。
ただこの時期に発売されている端末でBluetooth4.0未満というのはあまり考えられないので4.0と考えて問題ないと思います。
バッテリー
バッテリー容量はFireが4,750mAhなのに対し、AziCHIが4,000mAh。
最大連続使用時間はFireが12時間と比較的長いのに対し、AziCHIが4時間と短め。
もちろん動作させるアプリ次第では使用時間に違いが出てくると思いますが、Fireの方が省電力に優れているのかもしれません。
サイズ・重量
サイズはほぼ同じぐらいですね。
画面サイズが8インチと同じであるのに対し、Fireの方が若干全体的に大きいです。
ただし厚みはFireの方が薄い点もポイントですね。
重量はFireが11g重くなっています。
GPS
FireはWi-Fi経由でのGPS機能なのに対し、AziCHIはGPSを内蔵しています。
オフラインでもGPSを利用して遊べるゲームがあるのであれば、ここは重要かもしれないですね。
ちなみにポケモンGOはFireでも遊べました。
センサー
Fireには加速度センサーの他にジャイロセンサーも搭載されています。
対してAziCHIのスペックにはジャイロの記述はありませんでした。
もしVRコンテンツなんかを楽しみたい時にはジャイロが搭載されていないAziCHIだと非対応端末ということになるかもしれません。
パッケージ内容
パッケージ内容もほぼ同等ですが、AziCHIの方には「USB変換ケーブル」なるものが含まれていました。
これがどういうものかはわかりませんが、OTGのようなものであればゲームコントローラーを接続して遊ぶ、などを推奨しているのかもしれません。
価格
気になる価格はFireが12,980円なのに対し、AziCHIが10,800円。
ただしFireはプライム会員になれば8,980円です。
これは面白いですね?。
プライム会員ならFire一択かな、といった感じですが、そうでなければAziCHIも考慮に入ってくるかなといった、ちょうど中間的な価格で攻めているのがわかります。
ゲーミングタブレット?
僕なんかは「ゲーミング」という言葉を聞くと「高性能なビデオカードを積んだ、ゲームがサクサク動く端末」という印象を受けます。
が、AziCHIが提唱しているのは「スマホゲームを大きい画面で楽しみたいよね」という意味でのゲーミングタブレットなんですね。
なのでスペック的にはスマホゲームがギリ動くという感じになっている点に注意が必要です。
AziCHIと同等スペックであるFire(2015)ではツムツムやポケモンGO、デレステにキングダムズなんかが普通にサクサク動きました。
ただし起動までの時間が長かったですが。
参考までにAziCHI公式サイトで公表されている、動作確認済みアプリ一覧はこちら。
いずれもGoogle Playで人気のゲームとのことで、これらはサクサク動くと考えてよいのではないでしょうか。(試していないのでわかりませんが)
おわりに
よくよく見ると、Fire HD 8よりはFire(2015)にそっくりなスペックなんですね。
違う点はOSがAndroid 6.0なところと、画面サイズが1インチ大きいというところ。
最初から特別なことをせずにGoogle Playを使いたいとか、Androidのランチャーが使いたいとか、どうしても8インチサイズが必要という人はAziCHIを選択することになると思います。
そうでなければ8,980円(プライム会員は4,980円)のFire(2015)タブレットもありかな、といった印象でした。
性能面で言えばFire HD 8を選ぶことになりそうです。