ベンチマークとは?タブレットの性能を知るために参考にする指標となる値。
タブレットの性能は性能表を見て判断することが多いですが、性能表からだけだとわからないことも。
たとえば「クアッドコアCPU1.4GHz」とか書かれても、採用されているCPUがどこのメーカーのどんなランクのものなのか?まではわからなかったりします。
そして、たとえそれがわかったとしても、CPU性能だけがタブレット全体の性能を決めるわけではありません。
他のパーツとの兼ね合いや、そのOSに適したパーツ構成であるかなども影響してくるからです。
そこで、タブレットの性能を測る際に「ベンチマークソフト」というものが用いられます。
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ベンチマークソフトとは
ベンチマークというのは性能を比べる際の指標を意味するもので、タブレットにおいてのベンチマークソフトはタブレット性能を比べるための数値(スコア)を測るものとなっています。
ベンチマークソフトはタブレットにいろいろな処理の負荷をかけた際の性能を算出します。
同じベンチマークソフトを使うことで、異なるタブレット間でも同等の負荷に対する性能を見る事ができるため重宝されています。
タブレットのベンチマークを測るのによく使われているのはAnTuTuというもの。
Android、iOSにはアプリ対応していますし、Windowsも64bitのものなら対応しています。
そのため僕はAnTuTuのベンチマーク結果を見て、「ほーん、こんなもんか」と思うようにしています。
同じタブレットでもベンチマークスコアが変わることも
ベンチマークソフトを使って算出するスコアはあくまで目安です。
というのも、同じタブレットでベンチマークを測っても、違うスコアが出ることもあるからです。
たとえば、常駐するアプリの数が違えば当然スコアにも影響が出るでしょうし、外気温が違うだけでもCPUの性能に影響するでしょう。
そのため、あくまで目安、というぐらいで考えておいた方がいいわけです。
ベンチマークソフトによっても性能が変わる
また、違うベンチマークソフトを使うと性能差が逆転することもあります。
AというタブレットがAnTuTuならBタブレットよりも性能が良かったのに、ドラゴンクエストのベンチマークではBの総合スコアが高い、というように。
これはそのベンチマークソフトが負荷をかける方法によって、そのタブレット性能の得意不得意がでるため。
たとえば3Dグラフィックスの描画が得意なSoCを搭載したタブレットに3D描写の負荷をかけるベンチマークなら、良い結果が出やすいということです。
ベンチマークソフトも1つの結果だけを見るのではなく、いろいろなものを総合的に見るようにすべきだということです。
ベンチマークスコアだけでは性能は測れない
ここまで書いておいてなんですが、ベンチマークスコアだけでは実際の使用感まではわかりません。
つまり、実際に使った時の性能というのは、実際に使ってみるまでわからないということです。
というのも、タブレットの使い方は人それぞれで、負荷のかけ方も人それぞれ。
タブレットでのんびりと動画配信サービスが観られたらいいという人もいれば、ゴリゴリゲームしたいという人もいるでしょう。
ネットブラウジングという行為ひとつとっても、タブを全く閉じられない人もいれば1つのタブしか開かない人もいるはずです。
全ての人にとって快適であるタブレットというのは最上位機種を探すしかありませんが、ベンチマークの値が低くとも自分が使う使い方に適した部分だけ強いタブレットを探すのもまた1つの正解と言えます。
買う前にベンチマークスコアを知るには
ベンチマークスコア自体はいろいろな人が公開してくれています。
たとえば「iPhone7 ベンチマーク」とか「iPhone7 AnTuTu」とか検索すれば一発で出てきます。
またAnTuTuであればソフト内に「ランキング」という項目があり、現時点のスペックが高いマシンがランキング形式で記されているので、まずはこれを見てみるのもいいかもしれません。