Elephone S8の実機レビュー!Antutuスコアやカメラ性能、デレステも。
2018/02/06
中国のスマホメーカーがこぞって「S8」というシリーズを展開しています。
「なんでみんなS8なんだろう・・・?」と思いましたが、どうやら案に「ベゼルが薄い端末」を指してS8とする風潮にあるようです。
なんででしょうね?・・・?
ただ単にGalaxy S8に引っ張られただけ・・・のような気もしますが・・・。
(iPhoneに倣って、数字の後に「S」をつけたり、「Pro」としたり、みたいな。)
もしかしたらSk8=skateのようなスラング風の何かがあるのかもしれません。
とにかく中華スマホにおいて「S8」となっている端末があったら「ああ、ベゼルが薄い、カッコいい奴なのね」と思えば良さそうです。
というわけで、我が家にElephone S8が届きました。
Gearbestにて3万円切りで買える、デカコア(10コア)端末です。
[参考]Elephone S8 4G Phablet - Gearbest
簡単なスペック紹介と、実機の外観および使用感をレビューします。
Contents
Elephone S8のスペック
Elephone S8のスペックは以下のとおり。
CPU | Mediatek MT6797T Helio X25 デカコア 2.5GHz |
---|---|
メモリー | 4GB |
ストレージ | 64GB |
Micro SD | 非対応 |
OS | Android 7.1 |
画面 | 6.0インチ Corning Gorilla Glass 2560 x 1440ピクセル |
バッテリー | 4,000mAh |
ネットワーク | GSM 1800MHz,1900MHz,850MHz,900MHz WCDMA B1,B8 FDD-LTE B1,B20,B3,B7, TDD-LTE B38,B40Wi-Fi:802.11a/b/g/n/ac Bluetooth:4.0 |
カメラ | 21MP / 8MP |
外部端子 | USB Type-C nano x nano デュアルSIMスロット |
サイズ | 15.8 x 8 x 0.8cm |
重さ | 180g |
価格 | 27,028円 |
※価格は記事執筆時点のGearbestのもの。
どうでしょう。
スペックだけ見るとかなり良さそうな6インチファブレットといった印象ですね。
ただネットワークの帯域だけ・・・最近の中華スマホらしく日本で使うにはやや不向きかもしれません。
[参考]SIMフリースマホ用、LTEと3Gの周波数帯の早見表。
では実際のオープニングレビューいってみましょう。
Elephone S8の開封レビュー
箱を開けると、いつも通り、端末が姿を表しました。
やっぱり6インチは端末自体も大きい印象がありますね。
端末の下段にはシリコンカバー、SIMピン、USB Type-Cケーブル、USB Type-C to 3.5mmオーディオジャックケーブル、クイックスタートガイド、EUプラグの電源アダプターが入っていました。
必要最小限+カバーといった感じです。
EUプラグだと日本でそのまま使うことができないので、変換コネクターを用意する必要がありますね。
Gearbestだと$1程度で売っていたので同時オーダーしておくといいかもしれません。
ただ、僕の場合は他のスマホで使っていた電源アダプターを流用することができましたので、もし以前使っていた機種のアダプターがあるならそれで試してみるといいかもです。
※一応、100~240Vのインプットで5V2Aのアウトプットとなっていたので・・・一般的なスマホ用アダプターで代用可能だと思います。
個人的に気に入ったのは、このメタリックブルーなType-Cケーブルでした!
USBケーブルって味気ないものが多いので、こういう遊び心があるとちょっと「おっ」ってなりますw
Elephone S8には外部端子がUSB Type-Cしかないため、イヤホンなどをさす3.5mmジャックもType-Cケーブルを使うことになります。
残念ながらそっちの方は無機質な白いケーブルなんですよね~・・・。統一してほしかった。
あとは付属のクイックスタートガイドは・・・「英語は堪能だけど、スマホの使い方はわからない」という人向けですね。
Elephone S8の挙動はやや独特な部分もありましたが、Androidに触れたことがある人なら直感的に慣れていけるはずです。
ギンラギンラのカッコいいヤツ。
取り出すとこんな感じです。
正面はほぼ3面ベゼルレスでかなりの大画面なのがわかると思います。
まさしくファブレットといった感じ。
片手で使うのには不向きですね。
下部には指紋センサーおよび独特な挙動をするホームボタン(タッチ式)があります。
その右側がインカメラですね。
あと、写真では見えませんが、上部に近接センサーや照度センサー、磁気センサーなんかがあります。
裏面は驚くほどにギンラギンラです。
撮影ブースの無数のLEDを拾って、すごいことになってますw
もう普通に「鏡かっ!」ってぐらいメタリックブルーですね~。
(鏡よりはくすんでるけど)
こういうの、嫌いな人もいるかもしれませんが、僕は大好物です。
ただ、残念なことに指紋がめちゃくちゃについてしまうので・・・クリーナーが手放せないですね。。
それか、付属のシリコンケースを常につけておくか・・・。
シリコンケースをつけても透明なので、そこそこギラついた感じはあります。
ただ、表面に小さいドットがたくさんあり、やや印象が変わりますね。
外観のもう一つのお気に入りポイントは、このスリープボタン。
なぜかここだけピンクメタのアクセントが入ってるんですよ・・・!おしゃれすぎないこれ!?
他のカラーのヤツも画像で見る限り、何かしらのアクセントが入っているようなので・・・デザイナーさんのこだわりポイントだったんでしょうね~。
端末の厚みは0.8cmなのでそこそこ薄いんですが、普段0.7cm台の端末を触り慣れている人だとやや厚みを感じます。
たった0.1cmの差でもこんなに違うもんかと。
ちょっと前までは「薄すぎて折れそうで怖い」なんて思っていたのがウソみたいです。
スリープ・音量ボタンと逆サイドにはSIMスロットがあります。
nanoサイズのSIMが2枚させて、3G+4Gのデュアル待ち受けが可能となっています。
SIMトレーに「face to screen(こっちが画面側)」と注意書きがあるのが親切ですね!
では実際に起動させていきます!
Elephone S8のAntutuスコアは8万点台!
僕が新しい端末を手にしたら真っ先にやること、それはAntutuのインストールですw
Elephone S8も早速動かしてみました。
叩き出されたスコアは8万点強でした。
昨今のスマホでいえば、ミドルスペックに位置します。
正直、かなり「悪くない」スペックです。
・・・が、どうしても先日のZTE AXON7のセールを見ちゃうと、「3万円近い価格でこれか~」と思っちゃいますねw
完全なる贅沢病です。
[参考]ZTE AXON 7 & Miniの激安クーポン再び・・・!2万円台でAntutu14万点台ファブレットゲットのチャンス
まぁ、僕らは何も端末のコアスペックのみにお金を払っているわけではないので・・・
画面サイズやベゼルレス感など諸々も考慮して考えなければなりません。
デレステは3D標準がデフォ
僕が新しい端末でやること、もう一つはデレステ(アイドルマスターシンデレラガールズスターライトステージ)です。
これが3D表示でヌルヌル動くのか・・・が気になるわけですw
Elephone S8はデフォルトの状態で3D標準がオススメとなっていました。
実際にプレイしてみたところ、確かに問題なく動いてくれました。
一点気になったのは、画面が5点マルチタッチであるという点なんですよ。
最近の端末だと結構10点マルチタッチが多かったので「あっ、5点なんだ・・・」と感じました。
ただまぁ、僕がやれる範囲の曲だと2点同時タッチまでしかないし・・・デレステをやる分には十分ですw
3Dリッチでのプレイも試してみたところ、カクつきはややあるものの、普通にプレイできた感じです。
・・・あ、ちょっと遅延はあったかな~・・・。
画面は大きくて綺麗だぜ!
この端末、なんといっても6インチの大画面というのがなかなか素晴らしいです。
しかもそこそこ鮮やかに発色します。
もうちょっと上手に撮影できればよかったんですが・・・なかなかよさげなのがわかりますでしょうか??
端末にもともと入っている幻想的な写真なんかを表示すると、その良さがわかります。
ちなみに、Oneplus 5で同じ画像を表示させたのがこちら。
鮮やかさでいうとこちらの方が勝っていますが、あとは好みの問題ですかね~。
Elephone S8は解像度も2560 x 1440ピクセルとなっており、より細かい表示が可能になっています。
広い画面はブラウジングに最適
ファブレットの利点は、スマホとタブレットの中間・・・つまり、小さな画面のスマホに比べるとよりパソコンライクに画面を使えるところにあると思います。
さすがにタブレットに比べたら小さいですが、手のひらサイズでここまで快適なブラウジングができるというのは6インチ画面ならでは・・・と思えますね。
縦画面にしてもこんな感じ。
これなら「僕はタブレッ党」のスペック比較マトリクスもそこそこちゃんと表示されますw
2100万画素のカメラ性能はいかに!?
Elephone S8の驚くべき部分の一つに、カメラの解像度があげられます。
なんと21MP・・・つまり2100万画素の写真が撮影できるんです。
2100万画素っていったら・・・4K以上8K未満とったところです。
さすが6インチかつ2Kのディスプレイでの表示に耐えうる写真と考えると、それぐらいの画素数になっちゃうんでしょうね。
10年前ぐらいだったら「ウッヒョォー!2100万画素すんげえええ!」ってなってたかもしれませんが、最近のAndroid端末の場合、画素数だけ多くファイル容量も増え、画質は悪いというのを目の当たりにしてきているので・・・実際の写真で判断するしかありません。
というわけで、手元にあったミニチュアのギターを撮影してみました。
21MPで撮影したものを640x480ピクセルに縮小したものです。
どうでしょうか・・・近接撮影だとまあまあ悪くない感じはしますね。
こちらがOneplus 5(20MP)で撮影したもの。
なんとなくですが、全体的に暗いものの・・・ホコリとかもしっかり再現してくれてるのはこっちかな・・・。
Elephone S8でブリッジ部分を拡大するとこんな感じ。
ややブレちゃってるので参考にはならないかもですが・・・どうでしょうか。
こちらがOneplus 5。
画素数的にはそこそこ変わらないんですが、画像の印象は全然違いますね。
次に屋外での撮影です。
晴れた空の下で、ElephoneS8を使って撮影したもの。
先ほどと同様に21MPを640 x 480ピクセルに縮小しています。
これだけ見るとかなりいい感じですね~。
こっちが同じ環境でのOneplus 5のもの。
こうやって比べると鮮やかさへのアプローチが違います。
100%表示(縮小していないもの)だとこんな感じです。
21MP解像度は伊達じゃないですね。
こちらがOneplus 5。
どうも全体的にOneplus 5の方がカメラの画質は良さそうですね。
(鮮やかさは好みの問題があると思いますが)
ただ、Oneplus 5は5万円台なのを考えたら、3万円未満でここまでの画質が出せるのはすごいんじゃないでしょうか。
Elephone S8は最近はやりの「デュアルレンズカメラ」ではありません。
シングルレンズです。
そういった点も選ぶ際の基準になりそうですね。
うん、やっぱり他の端末と比べたりしなければ21MPは伊達じゃありません。かなり高精細です。
画質だけでは語れない部分も
あとはカメラを使っていて気になった点が一つありました。
それは純正カメラアプリのうねうね具合です。
なぜなのかはわかりませんが、写真を撮影しようとして被写体にレンズを向けた時に画面上の画像がうねうねするんですよ。
・・・うーん、うまく言葉で表現するのが難しいんですが^^;
例えば右から左にレンズの向きを変えた際に、画面上部の画像だけ先に右に移動して、下部が後からついてくるような感じ・・・というか。
そんなに気にすることでもないのかもしれませんが、僕のように三半規管が弱い人は普通に酔いますw
あとはシャッター音も消せなかったかな。
といっても某端末みたいにどでかいシャッター音というわけではないので許せます。
※音声強化でスピーカーのボリュームをブーストしても、街中でかき消せるぐらいのシャッター音でした。
その他挙動など
Elephone S8を最初に起動したときのホーム画面はこんな感じです。
Android標準のLauncher 3が適用されています。
ストック状態と違う点は・・・Elephoneのサービスアプリが入ってる点ですかね。
Elephoneのフォーラムに投稿したり、ヘルプを参考にできる感じのヤツ・・・なんですが、英語が苦手なので僕は使いませんでした。
独特のホームボタン
上の画像を見てわかる通り、画面内にはAndroidの3ボタンを含むナビゲーションバーが表示されていません。
かといって画面の外にはホームボタンが一つしかないんです。
ホームボタンは指紋認証を兼ねています。
最初「えっ、どうやって戻るのこれ・・・」と悩みましたが、3つのボタンの挙動をすべてホームボタンで行えるんですね。
ホームを1タッチすれば「戻る」の所作。
ダブルタップすれば「ホーム」。
長押しすれば「履歴」です。
これに慣れるまでがちょっと大変かなーと思いました。
もし、画面の広さを犠牲にしてでもナビゲーションバーが欲しい場合には、「設定→Assist Function」からNavigation Barで設定が可能です。
Closeなら元々の挙動、Openにすると画面下部にNavigation Barが現れます。
※Open状態で隠しておくことも可能。その場合は画面下からのスワイプで表示されます。
ただこれ・・・バランスがかなり残念ですねw
ホームアイコンが右に寄り過ぎていて、履歴アイコンがやや左に・・・。
外観のデザインが優れている端末だったのに、中身これでよかったんかいと突っ込みたくなる配置です。
アップデートでの修正が望まれますね。。。
基本動作はかなりヌルヌル。
さて、いろいろツッコミたいところはありますが、肝心の基本動作に関しては超ヌルヌルです。
アプリ起動時など、特にストレスを感じることはないと思います。
もし「今つかってる端末の動作が重くて重くて・・・」という場合には、その悩みは確実に解消されるでしょう。(あまり無責任なことは言えませんが・・・^^;)
DSDSもネットワークにやや不安
そしてこの子、DSDS(Dual SIM Dual Standby)対応です。
3Gと4Gを同時に掴むことができました。
ただ・・・やっぱりネットワークは若干不安がありますね。
公称スペックでも3GがB1、B8でLTEがB1ぐらいしか使えなさそうでしたし・・・。
※我が家では一応いい感じの感度で掴んでます。
気になる不具合
さて、そこそこいい感じのElephone S8でしたが・・・気になる不具合(?)が一つありました。
それは、画面がブラックアウトしてしまうという問題です。
これまでに何か画面表示系の設定項目をONにした時、カメラを起動した時、指紋認証でスリープ解除した時に起きています。
※特に指紋認証の解除では高確率でブラックアウトしました。
画面が真っ暗になるだけで、Android自体は生きてるっぽいんです。
試しにブラックアウト状態でスリープボタンを二度押ししてカメラを起動し、シャッターボタンのあった部分をタップすると写真が撮影できました。
今、とりあえず販売店の担当者とElephoneの担当者に確認してもらっているところですが、これが果たしてElephone S8が持つ固有の問題なのか、はたまた僕の手元にきた端末だけに起きているのか・・・回答待ちです。
※その前にシステムの再インストールも行いましたが、直りませんでした。
ちなみにブラックアウトからの復旧方法がわからないので、僕はこれになってしまったら毎回強制的に再起動をしています。
強制再起動はスリープボタンと音量(大)の同時長押し(15秒ぐらい)です。
※それかスリープボタン長押し後に画面上の「再起動」ボタンのあたりをつけてタップしてみる・・・というのもアリかも。
(画面のちょうど真ん中らへんです。)
追記
販売店に確認したところ、他の購入者からこういった声はあがっていないそうです。
つまり僕が手にした端末の固有症状っぽく、交換対応してもらえることになりました。
一応Gearbestでは返品交換、または返金に関しての制度がありますので、同じ症状が出た方はそちらを確認してみてください。
[参考]日本語対応!Gearbestで購入した中華スマホ・タブレットでトラブルがあった時のサポートセンター
また、Elephoneの技術担当者によると、OSアップデートによって問題が解決できるとのこと。
ただ、僕は現時点で最新のアップデート(20171018)を適用したにも関わらず同じ問題が起きたので、今後のアップデート待ち・・・といった感じかもしれません。
Elephone端末の最新システムはこちらから確認できます。
[参考]https://www.elephone.hk/downloads
おわりに
というわけで、Elephone S8のレビューでした。
個人的にはかなり楽しみにしていた端末だっただけに、やや裏切られた部分もあったかな・・・というのが正直なところです。
ただ、画面の大きさ、画面のきれいさ(高精細さ)、意外と使えそうなカメラ性能、そして基本動作のサックサクさは期待以上・・・といった感じです。
はやく画面の問題だけ解決してほしいです。
[参考]Elephone S8 4G Phablet - Gearbest
Gearbestでの買い物方法
※Gearbestでの買い物の仕方はこちらの記事で紹介しています。
[参考]中華ショッピングサイトGearbestでのオーダー方法や注意点
Gearbestでクーポンを適用させる方法はこちら。
[参考]Gearbestでクーポンを使う方法。