約1万円で買える、通話可能な4G SIMフリー Android スマートウォッチ「Microwear H5」を実機開封レビュー!
2018/03/09
なかなか面白いアイテムをゲットしました!
MicrowearというメーカーのSmartwatch Phone・・・なるアイテムです。
[参考]Microwear H5 4G Smartwatch - Gearbest
端的に言うと、スタンドアロンで電話まで出来ちゃう、SIMフリーのスマートウォッチ。
小さな液晶画面がついているので、どことなくApple Watchみたいな・・・いや、完全に意識しただろこれ!って感じですねw
今回開封して、実際に少し動かしてみたので、そのレビューを行っていきたいと思います。
Contents
Microwear H5のスペック
商品開封前に、本端末のスペックについて確認しておきましょう。
CPU | クアッドコア 1.1GHz |
---|---|
メモリー | 1GB |
ストレージ | 8GB |
Micro SD | - |
OS | Android 6.0 |
画面 | 1.54インチ (実寸3.9cm) 240 x 240ピクセル |
バッテリー | 600mAh 180minでフルチャージ |
ネットワーク | GSM: 850, 900, 1800, 1900MHz WCDMA: 850, 900, 1900, 2100MHz LTE: B1, B3, B7, B8, B20, B38, B39, B40,B41 Wi-Fi:802.11 a/b/g/n Bluetooth: 4.0 |
カメラ | 2MP (SW 5MP) |
外部端子 | Micro USB Nano SIMスロット |
サイズ | 4.2 x 4 x 1.4cm ベルトの全長を含むと24.9cm |
重さ | 70g |
価格 | 11,145円 |
※スペックはGearbestに掲載されていたものを参考にしています。
MTK6737はMediatek製のSoCで、搭載CPUはCortex-A53のクアッドコア、1.3GHzというもの。
国産格安スマホのPriori 4なんかに搭載されていたものです。
・・・ただこれ、スペック表と実際に搭載されているSoCの型番が違いました。
実際にはMT6735というSoCで、MT6737と同じクアッドコア、最大1.3GHzのクロック数というCPUが載っているものと思われます。
(もしくは低スペック版のMT6735Mあたりかもしれません)
メモリ1GB、ストレージ8GBと・・・2年前ぐらいのスマホなんじゃないかって性能のスマートウォッチです。
4G Smartwatchなんて言われているだけあって、SIMスロットがあります。
そしてカメラまでついており・・・子供の頃に読んだ漫画に出てきた未来のアイテムが現実になった感じがします。
開封&外観レビュー
では早速開けていきましょう!
届いた商品パッケージは、黒いカンカンでした。
缶の蓋部分にあるMicrowearがこの商品を開発した会社名ですね。
蓋を開けると本体が姿を現します。
本体部分の縦の長さが42mmだったので、ちょうどApple Watchの42mmモデルみたいなサイズ感ですね。
こちらの方が四角いのでスタイリッシュさには欠けるかもしれません。
本体以外の付属品はMicro USBケーブルとユーザーマニュアル(英語と中国語)のみ。
かなりシンプルな構成です。(・・・だったらあんな缶いらなかったんじゃ・・・!?)
フロントビューはこんな感じ。
画面の周りのブラ素材部分にカラーバリエーション展開があり、ブラックカラー以外にシルバーが用意されています。
※バリエーションにはレッドもありましたが、レッドはベルトのカラーバリエーションでした。
個人的にはシルバーの方がレトロカワイイ見た目に感じられましたが、実物を見比べたわけではないので何とも言えないところですね。
操作系の物理ボタンは画面向かって右側の1つのみ。
これがスリープのオンオフおよび電源、そしてホームボタンを兼ねています。
裏面には心拍数チェッカーとSIMスロット、スピーカー、そしてボタンとは逆の側面にMicro USBジャックが用意されています。
起動~ホーム画面のインターフェース
早速起動すると、スマートウォッチ然とした画面(ホーム画面)が表示されます。
デジタルな画面にアナログな時計を表示するというのは、なんとも不思議な感じです。
ただ、基本が腕時計というのを考慮すると視覚的にパッと時間がわかっていいですね。
画面を長押しすることでスタンバイ中の時計表示を切り替えることが可能。
いくつかのプリセットがあるので気分によって変える・・・なんてこともできます。
ただ、プリセット以外の選択肢はなさそうなので・・・飽きる前にアップデートとかあるといいな~なんて思いますねw
ホーム表示中に画面を右にスライド(左端からスワイプではない)すると、左側からはスポーツウォッチ用のメニューが表示されます。
メニューはウォーキング、屋外ランニング、ルームランニング、登山、クロスカントリー、ハーフマラソン、フルマラソン、自転車、スポーツ経歴、スポーツ設定となっており、ウォーキング~自転車まではタップするとGPSが起動し、歩数や心拍数などを記録できるモードに入ります。
このスマートウォッチの真骨頂がここにあるんだと思いますが・・・僕はまだ試していないのでちょっと家の中を歩いて歩数計を動かしたぐらいw
また使い込んだらレビューしたいところです。
逆にホームから左にスライドすると右側からはアプリアイコンが登場します。
アプリアイコンは時計、設定、コミュニケーション、ブラウザー、ツール、カメラ、フォント、設定(2つめw)、オーディオ、マルチメディア、Playストア、その他の12個。
フォントとなっているものが表示スタイルの変更で・・・上の画像のような並びに変更することも可能です。
アプリアイコンとは書きましたが・・・アプリとして動くものとフォルダーとして機能しているものが同列に並んでいる感じですね。
時計や設定、ブラウザー、カメラ、オーディオ、Playストアはそのままアプリとして起動します。
コミュニケーションは電話やSNSのフォルダ、ツールは電卓とカレンダーのフォルダ、2つめの設定はダウンロードとファイルマネージャ、その他はPlayストアからインストールした他アプリ・・・といった感じ。
ホームから下にスライドすると、上からコントロールパネルが下りてきます。
これもあくまで「ホーム画面を下にスライド」です。
通常のAndroidのように画面上端からスワイプしてもうまくいきません。
ホーム画面にバッテリー残量が表示されないスキンが多いので、バッテリー残はここから確認するのが主になりそうですね。
あとはWi-FiやBluetooth、機内モードのオンオフ、通知や履歴の確認などが行えます。
ホームから上にスライドすると、7つの機能にアクセスできます。
コンパス、スリープモニター、歩数計、心拍数モニター、天気、気圧計、高度計です。
簡易的なスマートウォッチ(歩数計と心拍数のみ)と比べて、よりトレッキングなどに向いている端末なんだろうというのがわかりますね。
僕はウォーキングぐらいにしか使わないので・・・宝の持ち腐れになりそうです。
ちなみに、OSはAndroid 6.0がベースとなっているため、Android標準の言語設定なんかも可能です。
最初から日本語がしっかりと選べたので、これで各段に使いやすくなりました。
※入力はPlayストアからGoogle日本語入力をインストールしないとダメ。
小さくて、必要十分な画面
画面サイズはスペック表によると1.54インチとなっていました。
対角線の実寸を測ると、3.9センチといったところだったので・・・だいたい1.54インチぐらいなんでしょう。
そこに240 x 240ピクセルの表示が可能となっており、だいたい218ppiぐらいの細かさで表示されています。
(画面一辺がだいたい2.8センチだったので、1.1インチとした場合。)
最近のスマホなら300~400ppiぐらいは余裕でクリアしているので、そもそもの画面サイズを考慮したとしても「粗い」といった印象。
上の4K画像を拡大表示してもこんな感じです。
ただ「スマートウォッチ」という事を考えると、画面の綺麗さよりは電池持ちなどが気になる部分ですので・・・画面の綺麗さは犠牲にしてくれて構わないかな。
自動点灯はない
スマートウォッチの場合、腕を傾けるだけでディスプレイが表示されるアイテムもありますが、これにはその機能がありませんでした。
なので、画面を表示させるためにはいちいちスタンバイスイッチを押さないといけない。
どうもそのあたりの挙動がスマートさにもウォッチさにも欠ける点は残念かもです。
電池持ちは悪い
ちなみにこれ、公称スペックでは600mAhのリチウムポリマーバッテリーが内蔵となっています。
Micro USB端子からの充電で、180分で100%になるとのこと。
・・・ですが、ベンチマークソフトによると実際にはどうやら1,000mAhは乗っているっぽいです。
ただし、普通のスマホに比べてもバッテリーが明らかに小さく、そのうえでスマホライクに使おうとしているのだから当然電池持ちは悪くなります。
歩数計と通知程度の機能しかない簡単なスマートウォッチの場合、スタンバイで20日とか平気でバッテリーが持つものなんですが・・・これは一日持ちません。
具体的な数値でいうと・・・1時間のスタンバイで3%は減る感じです。
なので、何もしなくても34時間のスタンバイで電池切れになる感じ。
Apple Watchも確かフル充電状態から18時間とかだったと思うので、高性能かつカラーで大きい画面を持つスマートウォッチほど毎日の充電が必要になるんでしょうね・・・。
そう思うといちいちUSBでの充電が必要なのはこの端末のネックとなるポイントじゃないかと思いました。
追記
実際にこれを腕につけて出かけたんですが・・・電池残30%ぐらいで充電器も持たずに出発してしまい、出かけて早々に電池切れになってしまいました。
スマートウォッチの場合、電池が切れると腕時計としては機能しなくなってしまうので・・・ただただ腕に重石を装着している感じになります。
普段僕は自動巻きの腕時計をしているので、時計の電池が切れるということがこんなに不便なのかと実感しました。
スマートウォッチにも自動で充電できる機能がつけばいいんですけどね。
歩数計とかソーラーとか使って。
4Gスマートウォッチ
このMicrowear H5の真骨頂は、SIMフリーモデルであるというところでしょう。
背面のカバーを外すとNano SIMスロットが姿を現します。
カバーはMicro USBの口がある側面に切り欠けがあるので、そこに爪をひっかけて引っぺがす感じです。
本体とは2つのツメで留まっていました。
日本での利用を推奨するわけではありませんが、対応バンドはWCDMA(3G)が B1とB8、LTEがB1、B3、B8をカバーしているため、ソフバン、ドコモあたりなら問題なく使えそうです。
ネットだけでなく、電話の発着信も可能。
画面下部の穴がマイクになっていて、端末裏手のスピーカーから相手の声が聞こえるようになっていました。
街中で急に着信があった場合には会話が駄々洩れでちょっと難ありですが・・・Bluetoothのヘッドセットを使えばふつうにこれがスマホ代わりになっちゃう感じです。
また、他のAndroid端末と同様にテザリングの設定もあったので、これをモバイルルーター(アクセスポイント)として使う・・・なんて方法もありですね。
※ただし、電池の減りが尋常じゃなく進みますが。。。
ちなみにSIMの差し替え時には再起動(または電源オフの状態で行う)をしないとSIMの認識が出来ませんので注意。
実際の使用感レビュー
本端末は最初から普通のスマホ同様にアプリがインストールされているため、使おうと思ったらそのままの状態で使えます。
たとえばIE風のアイコンで表示されていた「ブラウザー」。
画面は残念ながら小さすぎるほどに小さいですが、全然見えないってほどではありません。
※ただ、なぜか半角小文字が正常に表示されませんでした。
Youtubeだってこんな感じ。
端末スペックがそこまで高くないとはいえ、2~3年前の格安スマホレベルと思ったら・・・ちゃんと観られるんです!w
スマートウォッチでYoutubeを見る必要があるかどうか・・・なんて考えたら負けです。
文字入力がネック
そういうわけなので、「小さいスマホ」として使えなくもないかなと思うんですが・・・どうしてもネックになるのが文字の入力です。
これね・・・。
思っている以上に小さいというか・・・思っている以上に僕らの指って大きく、先端がとがってないんですよね。
なので誤タッチを連発しまくります。
一応Bluetoothで接続ができるので、ある程度の設定が終わるまでにはBluetoothキーボードを併用した方がいいかもです。
あとはGoogleアプリを入れて音声検索ができるように設定すれば少しだけ捗ります。
カメラだってついている!
この端末をワクワクさせるポイントの一つといえる点に「カメラ」があります。
腕時計にカメラがついている・・・って、子供の頃に憧れたスパイアイテムなわけですよ。
画面の上についているレンズがそれです。
ただこれ、微妙に取り付け角度が悪いですね・・・。
スマホの上部に、斜め45度上を向いたインカメラ(撮影画像は上下逆転)がついていると想像してください。
画面を真正面に捉えたとき、レンズが自分の頭の斜め後ろあたりに向いている感じになります。
そのうえで上下が逆転するため・・・セルフィーには使えません。
かといって対象物にレンズを向けると画面を覗くのが難しくなるんです。
おそらく外装のデザインで「いいね!」ってなって採用し、実際の使用感までは考慮していなかった・・・という例ではないでしょうかw
撮影画像はこんな感じ。
一昔前・・・よりももっと前のケータイ画質。・・・よりも酷い感じですw
同じ画像の100%表示がこちら。
公称スペックでは2MPとなっていましたが、実際にはソフトウェア補正で4.9MPで撮影されます。
画像サイズは1920 x 2560で・・・いわゆる2K解像度です。
Bluetoothイヤホンで音楽を聴く
スマートウォッチと言えば、音楽を聴きながらウォーキングやジョギングができる・・・といったイメージを持っている方も多いと思います。
ただし本端末にはスピーカーこそ搭載されているものの、3.5mmイヤホンジャックはありません。
そこで、音楽を聴きながら運動をするという環境を作るためにはBluetoothイヤホン・ヘッドホンが必要になってきます。
試しに先日ゲットしたBTヘッドホン、Bluedio T4Sの接続を試してみたところ・・・何の問題もなくスムーズにペアリングできました。
音楽プレーヤーはもともと入っているので、あとはパソコンから接続して音楽ファイルを入れるもよし、定額ネット音楽サービスを使うもよし・・・といった感じです。
ジョギング中にスマホだとポケットの重さがすごく気になるんですよね。
これ一つで全部できちゃうのはすごく便利だなと思います。
Google Playでいろいろ入れられる
Microwear H5にはもともとGoogle Playがインストールされています。
これは僕らAndroidユーザーにしてみたら単純に「何でもできる」ことを意味していますよね。
ただですね・・・まぁ、そう甘くはないですw
そもそも画面が小さいですし、やっぱりスペック的に動かないアプリがあるというのが現状です。
また、インストール時に「アカウント設定の完了」ダイアログが表示されてしまう場合、Bluetoothキーボードがないと次へ進めません。
※物理キーボードが接続されていれば、この表示からTabキーを1回+エンターでクレカ入力、2回+エンターでコード入力、3回+エンターでスキップ・・・という動作が行えます。
こういったことがあるので苦戦しますが・・・使い込んでいく前に最低限のアプリだけは入れておきたい感じですね。
Google日本語入力とGoogleアプリだけは必須かもです。
Antutuは測定できず
せっかくPlayストアが使えるならと、Antutuをインストールしてみました。
これで基本的なスペックはいろいろと確認することが可能です。
「マルチタッチが1点」というネックもありましたが・・・なかなか普通のスマホみたいな感じなんですよね~。
SoCはmt6735表記でしたが、やっぱりCPUクロックは最大1.1GHzぐらいでした。
ベンチマークソフトも動かしてみたんですが・・・ver.7になってから↑この画面でフリーズしてしまう端末がいくつかあるんですよね・・・。
この端末も例外ではなく、測定は不可能でした。
ただまぁ・・・測定するまでもないですけどね。。。
本当に2~3年前の格安スマホクラスの挙動と思っておけば問題ありません。
それよりは多少軽いかな・・・といった感じです。
映画は字幕が見えず
また、せっかくならとAmazon Videoのアプリも入れてみました。
途中まで観て止めてある映画をちょいちょい観れたら便利だなと思ったからです。
・・・が!!
画面解像度が低すぎて・・・字幕は読めたもんじゃなかったですw
一応、このアプリには「拡大」というモードがあって、これでなんとか字幕を読めるまでに拡大することができましたが・・・画面の一部しか表示されないので映画を全然堪能できない感じでした。
・・・って、スマートウォッチで映画を観たくなる状況・・・ないですけどねw
そんな状況だったらたいていスマホを持っていると思うし・・・。
ゲームもヤル気になれない
あとは試しにゲームも入れてみました。
あまりに小さい画面なのでデレステとかはプレイできないだろうし・・・なんか単純な操作で行けるやつ・・・と思ってマリオランを入れてみることに。
これがですね・・・プレイ自体はあんまり問題ないんですが、なんだろう・・・全然楽しくないんですw
一点しかマルチタッチが利かなくともプレイできるありがたいゲームなんですけどね・・・なんか無理矢理小さい画面で出来るゲームを探しただけであって・・・やりやすいかといえばそんなこともないし。
他のアプリと同様に、これでやらなければならない理由・・・というか、そういう状況が見つからないので・・・。
また、これも文字が潰れちゃって全然読めませんでした。
なので初めてやるゲームとか、文字ありきのアドベンチャーとかにも絶対に適しませんw
おわりに
以上!
ひとまずざーっとMicrowear H5を使ってみた感想でした。
実はまだ外に持ち出していないので、歩数計やら外出先での「スマホがない状態での」使い勝手なんかはわかりません。
ただ本当に軽いですし、ちょっとしたことなら全部できちゃうアイテムであることから、「スマホを持ち歩かなくて済む」というシーンを生み出せるアイテムなんだなというのはかなり面白いです。
特にSIMカード挿せるのとか、Wi-Fiもいちおうdual対応なのとかはすごいですよ・・・もうほとんどスマホです。
※技適はなかったのでWi-Fi仕様は自己責任で・・・。
ちなみに、ここに書いた項目はあくまで「僕が触って感じたもの」であり、商品の絶対の性能を約束するものではありません。
購入される場合には中華アイテムであるということを理解したうえで、大らかな気持ちでお願いしますw
[参考]Microwear H5 4G Smartwatch - Gearbest
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[参考]中華ショッピングサイトGearbestでのオーダー方法や注意点
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