Go Pro HERO SessionとElephone ELECAM Explorer Sのスペック比較【激安アクションカメラ】
2017/09/20
Go Proに代表される、やたらと人気のアクションカメラですが、中華ガジェットも負けていません。
今回僕がゲットしたのは中華スマホブランドとして有名なElephoneのELECAM Explorer Sというアクションカメラです。
[参考]ELECAM Explorer S
送料込み5,000円程度で買えるこのアクションカメラがGo Proと比べてどこまで違うのか!?
スペックを比較してみました。
Contents
Explorer SとGo Pro HERO Sessionの比較
アクションカメラという世界を浸透させたGo Proにはいくつかのグレードが存在しています。
今回はその中でも一番手ごろな価格帯のGo Proである「Go Pro HERO Session」と比較してみました。
Go Pro HERO Session | ELECAM Explorer S | |
---|---|---|
動画 | 1440p30/25 1080p60/50/30/25 960p60/50/30/25 720p100/60/50/30/25 480p100/60/50/30/25 |
2160p30 1520p30 1080p60/30 720p120/60/30 |
静止画 | 8MPX / 10fps連写 | 16/12/8/5/2MPX / 10fps連写 |
タイムラプス | 0.5?60秒間隔 | 0.5?60秒間隔 |
防水 | 33FT(10m) | 防水ケース装着で30m |
操作性 | ワンボタン(タッチパネルなし) | 4ボタン(タッチパネルなし) |
ネットワーク | Wi-Fi + Bluetooth | Wi-Fi |
付属品 | 標準フレーム ベースマウント(平面・曲面) コンパクトバックル USBケーブル |
防水フレーム ベースマウント(平面・曲面) アーム、クイックリリースバックルなど数種 ワイヤーケーブル、リボン クリーニングクロス 防水ケースの予備蓋 ベースマウント用粘着シート(予備) USBケーブル |
バッテリー | 1000mAh 1080p30で2h オートシャットダウン |
900mAh 1080p / 30fpsで90分(2h充電) オートシャットダウン設定可 |
ポート | Micro USB | Micro USB Micro HDMI |
サイズ | 3.82 x 3.82 x 3.64 | 5.9 x 4.1 x 2.9 cm |
重さ | 74g | 58g |
液晶画面 | - | 2インチ |
その他機能 | 風音低減機能 手ぶれ補正 |
|
19,500円 |
ひとつずつ追っていきましょう!
動画撮影
動画撮影のスペックの見かたは、「解像度/フレームレート」です。
「1080」となっているのは縦の解像度が1080ピクセルの動画を撮影できますよ、ということ。
16:9の動画になるので、1920 x 1080という現在主流なフルハイビジョン(2K)動画ということになりますね。
※ちなみに「p」はピクセルではなくプログレッシブという意味ですが、現在のアクションカメラでプログレッシブ方式以外のものはないと思うので特に気にしなくてOKです。
フレームレート(fps)は1秒間に何枚のフレーム(画像)を撮影するかを示したもの。
パラパラ漫画の要領で、1秒間のフレーム数が多い方が理論上は滑らかな動画が撮影できることになっています。
Go Pro Sessionは最大1440p30なので、2560 x 1440ppiの動画を1秒間あたり30フレームで撮影することが可能。
対してExplorer Sは最大2160p30なので、3840 x 2160ppiの4K動画を1秒間あたり30フレームで撮影が可能ということになっています。
ただし入門用のアクションカメラと考えた場合、1080p60をクリアしていれば問題ないと思われます。
まだまだ再生機器の方が2Kが主流なのと、60fpsもあればかなり滑らかだからですね。
※プログレッシブ方式の場合は30fpsでも十分という噂も・・・。
問題は解像度やフレームレート以上に「綺麗に撮影できるかどうか」の部分で、これは使って比べてみないと何とも言えないですね・・・。
静止画
アクションカメラって動画を撮影するイメージがありますが、意外とセルフィ―なんかにも向いてるんですね。
というのもレンズが広角なので、自撮り時に背景もしっかり写るようになるメリットがあるからだそうです。
ただ、前面にモニターがあるわけじゃないのでどんな写りかを確認するにはスマホと連動させる必要があったりして・・・「だったらスマホがあればいいじゃん・・・」って思われてしまいがち。
実際に使ってたらメリットはもっともっとあるんでしょうけどね。
Go Proの方は800万画素固定。
対してExplorer Sは200?1600万画素で選択可。
もちろんこれも画素数が単純に画質に繋がるわけではない点に注意。
どちらもバースト連写機能付きで、最大10fpsでの撮影が可能。
タイムラプス機能
アクションカメラをゲットしたら一度は撮影したいのがタイムラプスですね。
道を走る車や空を流れる雲、海の潮の満ち引きなんかを延々と撮影したいものです。
どちらも0.5秒?60秒の間隔でのタイムラプス機能がついています。
たとえば60秒のタイムラプスを設定した場合、60秒に1フレームとして動画が撮影されることになります。
※なので、60秒未満の撮影時間だと動画が作成されません。
タイムラプスもiPhoneなんかに普通についてる機能ですが、iPhoneを一晩中カメラとして放置しておく・・・なんてわけにはいきませんし、小さいアクションカメラならではの使い方というのがあるはずですよね。
防水
アクションカメラの利用シーンを考えるとアクティビティが一番だと思います。
例えば旅行に行った時に、ずっと回しっぱなしにして旅の思い出を作るなど。
そんな時に、たとえばビーチでのシュノーケリングにアクションカメラがあると臨場感のある水中での動画が残せるようになるわけです。
Go Proシリーズは最初から防水機能が完備されており、10mまでの浸水には耐えられるようになっています。
ダイビングには向きませんが、シュノーケリングや川遊び、プールでの使用なら全く問題なくそのまま使えちゃうわけですね。
Explorer Sは残念ながら本体に防水機能はありませんが、標準で防水ケースがついています。
このケースに入れることで30mまでの浸水が可能になります。
いろいろ前準備無しにざっくり使うのにはGo Proが便利ですね。
操作性
Go Pro Sessionの操作性の特徴は、撮影までにワンボタンで行けるという点が挙げられます。
例えば動画撮影をするには電源オフの状態から撮影ボタンを押せばOK。
撮影が終われば自動で電源オフになってくれるというもの。
タイムラプスを撮影したければ撮影ボタンを長押し、のような感じです。
対してExplorer Sは電源ボタンと撮影ボタンは独立しています。
タイムラプスを撮影するには設定項目からタイムラプスを選択しなければなりません。
ただこれ、どっちが良いとはいいづらい部分ではありますね。
操作ボタンを簡略化するおかげで逆に使いづらくなる部分もあると思います。
また、日常において急にタイムラプスを撮影する、ということもありえないと思うと、事前の設定が必要なのは別に苦ではないですね。
ただ、いざ撮影しようと思ったらタイムラプスに設定されていて・・・みたいなことはあるかもしれません。
それだとちょっと面倒なことになりかねませんが・・・このあたりはまぁ、どっちもどっちかな。
ネットワーク
どちらもWi-Fiは備えており、専用アプリからの接続でスマホ上から操作することが可能になります。
ドローンを使った撮影などで便利かもですね。(Wi-Fiのダイレクト接続がどの程度の距離まで可能なのかにもよりますが)
Go Proの方はBluetoothも備えているのでより幅広いネットワーク対応といった感じです。
当然Wi-Fiをオンにすれば撮影時の電池消耗は早くなります。
付属品
Go Pro Sessionは基本的なマウントキットのみが付属しているのに対し、Explorer Sは各種アームなどが盛りだくさんでした。
そのため、Go Pro Sessionの方は購入時の状態だとヘルメットなどに粘着テープで接着するという方法しかとれませんが、Explorerなら自転車や自撮り棒などにマウントすることもできるようになっています。
また、角度調節や高さ調節などの細かなマウントも各種アームによって叶えられます。
その他にもバンデージやクロス、予備の粘着テープなどなど、「とりあえずこれ買っておけばあれこれ遊べるよ」っていうセットになっているのがExplorer Sの特徴と言えますね。
その代わりGo Proの方はあとからオプションの購入をするなどが想定されており、必要なものは自分でそろえてね!といったスタンスっぽいですね。
どちらもSDカードは付属していませんでした。
バッテリー
バッテリー容量は1000mAhと900mAhなので大幅に違うということはありません。
が、Go Pro Sessionは自動で電源がオフになる機能を備えているので、満タンに充電しておけば丸一日ぐらいの撮影ならもつんじゃないかと言われています。
※実際の撮影時間は2時間程度まで。
ただし、バッテリー内蔵型なので替えのバッテリーを用意しておいて・・・のような使い方はできません。
Explorer Sは設定項目からオートシャットダウン機能を使えるようになるため、「無動作状態から1分後にシャットダウン」などは設定が可能です。
撮影時間は最大90分とされています。
バッテリーは独立していますが、替えのバッテリーが購入できるのかどうかは微妙なところ。
ポート
どちらもMicro USBを備えており、スマホなどと同じように充電をすることが可能です。
Explorer SはMicro HDMI端子もあるため、別途Micro HDMI / HDMIケーブルを用意すればテレビなどにダイレクトに出力することができるようですね。
サイズ・重さ
Go Pro Sessionは約4センチの立方体で、本当に小さいです。
これで防水も備えていると思うとかなり使い勝手が良さそう。
対してExplorer Sは昔のカメラみたいな見た目の直方体。
体積はGo Proが53?なのに対し、Explorer Sは70?といったところ。
重さはGo Proが74g、Explorer Sが58gとなっているのでExplorer Sの勝ちと言いたいところですが、Explorer Sの重さはあくまで本体のみの重さであることを考えると、水を使うシーンにおいては圧倒的にGo Proの方が軽いということになります。
液晶画面
Go Pro Sessionは設定を見るための小さい液晶窓はついていますが、撮影した動画を確認するようなモニターはついていません。
対してExplorer Sは2インチの液晶画面で撮影動画の確認から細かな設定までをこなせるので便利です。
Go Proは上位機種になればタッチパネル付きだったり音声コントロールがあったりするので、より便利な方を求めるのなら上位機種の選択もありかもしれません。
その他の機能
Go Pro側には風音低減機能や手ぶれ補正が明記されている点が特徴的ですね。
せっかく動画を撮影するのなら手ぶれがある程度補正されてくれる方が便利です。
価格
Go Pro HERO Sessionはオフィシャルサイトによれば19,800円(送料別)。
日本の輸入代理店では3万円近い価格になっています。
対してExplorer SはGearbestにて送料込み$39.99。
[参考]ELECAM Explorer S?- Gearbest
なんと$40きってました・・・。(2017.05.17時点)
アクションカメラのお試しに買うにはExplorer Sがおすすめですね。
おわりに
というわけで、Go Proの廉価モデルと格安アクションカメラのExplorer Sのスペック比較でした。
当然、どちらが良いかは使うシーンなどによって決まって来るので一概には言えませんが、初めて買うアクションカメラと思ったらELECAM Explorer Sもなかなか良いのではないでしょうか。
あとは「何をどう撮影するのか」という想像力がものを言いますね・・・。(ツールよりもここが一番重要)