Amazonが8インチの新型タブレットFire HD8を発表。7インチFireとの性能比較
2016/10/08
Amazonのコスパ最強タブレット「Fire」。
僕も使っています。
最近Amazonの公式ページから6インチのFireなどが消えたと思っていましたが、新型の8インチタブレットが発表されました。
発売日は2016年9月21日で、プライム会員なら4,000円オフの8,980円で購入可能です。
気になるのは7インチのFireタブレットに比べて、どれぐらい違うのか?というところ。
実際の動作を確認したわけではないので性能表からの予測になりますが、まとめてみました。
Contents
FireとFire HD 8の比較
Fire(旧作) | Fire HD 8 | |
---|---|---|
価格 | ?8,980円または10,980円 (プライム会員は4,980円または6,980円) |
12,980円または15,980円 (プライム会員は8,980円または11,980円) |
画面サイズ | 7インチ (15.4 × 8.7cm) |
8インチ (17.6 × 9.9cm) |
画面解像度 | 1024 x 600ピクセル | 1280 x 800ピクセル |
CPU | クアッドコア1.3GHz ARM Cortex-A7 |
クアッドコア1.3GHz ARM Cortex-A53 |
ストレージ(ROM) | 8GBまたは16GB (使用可能領域5GBまたは11.6GB) |
16GBまたは32GB (使用可能領域11.1GBまたは25.3GB) |
内蔵メモリー(RAM) | 1GB | 1.5GB |
カメラ | 前面:30万画素 背面:200万画素 |
前面:30万画素 背面:200万画素 |
サイズ | 19.1 x 11.5 x 1.0cm | 21.4 x 12.8 x 0.9cm |
重量 | 313g | 341g |
バッテリー | 通常使用時最大7時間 | 通常使用時最大12時間 |
Micro SDカード対応 | 200GBまで対応 | 200GBまで対応 |
オーディオ | モノラルスピーカー | ドルビーアトモス デュアルスピーカー |
Wi-Fi | シングルバンド(802.11b/g/n) | デュアルバンド(802.11a/b/g/n) |
ザッと見た感じ、Fire(7インチ)の上位互換といった感じですね。
変更になっているところだけ、太文字で表しています。
1つずつ見ていきます。
価格
7インチのFireが8,980円(8GBモデル)だったのに対し、8インチのHD 8は12,980円(16GB)モデルと、4,000円アップしています。
7インチの方はプライム会員になると4,980円という破格でした。
8,980円も十分安いですが、この4,000円分の差額を、このアップグレードされた部分が補えるかどうか?という感じですね。
画面サイズ
1インチアップの8インチになっています。
縦横が1?2センチずつ大きくなっているわけです。
「たかが1インチ」と思うかもしれませんが、実際使ってみると7インチと8インチは結構違う大きさです。
ちなみにAppleのiPad Miniが7.9インチなので、あれぐらいの画面サイズと考えていいでしょう。
画面解像度
画面サイズだけでなく、画面解像度があがっています。
60万画素→100万画素、といった感じです。
そのため、画面に表示される画像のクリアさが違ってきていると思われます。
ちなみにほぼ同型のiPad Miniが2,048 x 1,536ピクセルなので、そのあたりはさすがに劣りますが、
インターネットブラウジングをする際などに気になるような差ではありません。
CPU
CPUに関しては変更なし。
7インチのFireタブレットで処理が若干もたついたり、アプリの起動速度が遅かったりする場合があるのがもしCPU性能のせいであれば、変更なしなのは若干きついかもしれません。
追記:
CPUはベンチマークを行った人によれば、HD8がCortex-A53ベースのものにアップグレードされているとのことで、コア数とクロック数だけで見れば変わりないように見えましたが処理性能はアップしていると考えられます。
ストレージ
ストレージは8GB標準から16GB標準にグレードアップしています。
正直がっつり使っていこうと思ったら8GBはもちろんのこと、16GBでもなかなか心許ない感じです。
Micro SDカードで増やせるので、内蔵ストレージが増えたのはオマケ程度に考えてもいいかもしれません。
内蔵メモリー
内蔵メモリーが1GBから1.5GBに増えています。
性能が50%アップと謳われているのは、この数値を指しています。
処理の安定性やもたつきが内蔵メモリーによるのであれば、これによって若干快適になるかもしれません。
一般的なAndroidタブレットのメモリーに比べると少ないですが、エントリーモデルと考えると1.5GBはマシな方ですね。
カメラ
カメラ性能は変更なし。
前面に位置するインカメラは30万画素と15年前ぐらいのデジカメクオリティで、写真を撮るのには向きません。
が、チャット用Webカメラとして使うには十分です。
問題は背面カメラで、200万画素はさすがに弱いですね。
Androidのエントリーモデルでも500?800万画素程度は用意されています。
画素数で写真の綺麗さが変わるわけではないですが、画質の粗さは際立ちます。
サイズ
画面サイズに合わせてタブレット自体のサイズも大きくなっています。
その代わりに厚みが0.1センチほど薄くなっているのは嬉しいところですね。
とはいえ、iPad MiniやiPad Airに比べるとまだまだ厚いので、逆に言えばしっかりと持てるサイズと言えます。
重量
サイズが大きくなるのに伴って、重さも増えています。
7インチのタブレットも若干重いと感じたので、それより重くなるのかと思うと、ちょっと手が疲れそうな印象はあります。
同サイズのiPad Mini 4が298.8gなのと比べると、40g強ほど重いです。
バッテリー
バッテリーの持ちが、最大で5時間も伸びています。
Fireタブレットを使っていて感じるのはバッテリーの持ちが悪いところだったんですが、だいぶ解消されたように思います。
Micro SDカード対応
Micro SDカードの対応に変化はありません。
200GBまで対応しています。
最近はMicro SDカードも安く、32GBで1,000円程度なんてものもあるので、無理に容量の大きい上位モデルを入手する必要はないと思っています。
オーディオ
個人的に一番気になっているのがこれですね。
シングルスピーカーだったのがデュアルになっているだけでなく、ドルビーアトモスという規格を使用している旨が記載されています。
詳しくはわかりませんが、これがどれぐらいの違いを演出してくれるものなのかは期待せずにいられません。
特にFire HD 8で映画を観ようと思っている人には違いが大きそうな気がします。
Wi-Fi
Wi-Fiもシングルバンドからデュアルバンドに変更になっています。
これは使用できる帯域の違いで、5.0GHz帯が使えることからBluetooth機器との競合が起きにくくなるわけです。
ただし、使用しているWi-Fiルーターの性能にもよるので、タブレット性能だけでどうこう出来るものでもありません。
所感
「買いかどうか?」と言われると、4,000円の差を埋められるのかどうかがなんとも言えない以上微妙なところではありますが、「欲しいかどうか?」と言われると、欲しいですねw
画面サイズが大きくなるのはやっぱり嬉しいですし、上にも書いたとおりオーディオ関連がかなり気になります。
もし買うのであれば、プライム会員になって4,000円オフで買うのが正解です。
プライム会員になるのに3,900円の年会費がかかりますが、Fireタブレットはプライム会員こそが100%の性能を発揮できるタブレットだからです。
プライム会員ならプライムビデオで映画やテレビが見放題、プライムミュージックで音楽が聴き放題、オーナーライブラリで月に1冊対象書籍が無料などのサービスがあるので、年会費を払わずに定価で買うよりは年会費を払って割引で買った方が圧倒的にお得。
※ただし、4,000円オフになるのは本会員のみで、30日間のお試し会員は対象外とのことです。