性能表に記載されるバッテリー容量「mAh」とは?mAhの数値と電池持ちの関係
タブレットのスペック表を見ていると、バッテリーの欄に「6000mAh」などと記載されていることがよくあります。
このmAhとは「ミリ・アンペア・アワー」の略で、たとえば6000mAhなら6000mAの電流を1時間流すことができる(だけの電気を蓄えておける)ことを意味しています。
そのため、タブレットの待ち受け時間や連続使用時間はこの値を参考にすることになります。
単純に3000mAhのバッテリーよりも6000mAhのバッテリーの方が2倍の電気を蓄えられることになるわけですが、2倍電池が長持ちするということは約束されません。
そのため、この値だけを参考に電池持ちを語ることはできないわけです。
以下にその理由を説明します。
mAhが大きくても長持ちしない可能性がある理由
mAhは前述のとおり、どれだけの電流を1時間流せるか?という値なので、6000mAhなら3000mAhのバッテリーに比べて2倍の容量と考えて間違いありません。
ただし、電力消費量はすべての端末において同じではありません。
つまり、電池を明らかに浪費してしまうタブレットもあれば、省電力に優れたタブレットもあるということ。
これは液晶画面のサイズだったり、画面の明るさだったり、内蔵パーツに省電力用のものを使っていたり・・・というハードやソフトの性能面に左右されます。
また、使い方によっても電力の消費量は変わってきますね。
そのため、あくまでも同じ端末、同じ使い方をした場合に限っては、バッテリーの量と電池持ちは比例すると言えますが、条件が異なれば異なるほどバッテリーだけでは電池持ちは測れないということになります。
バッテリー持ちの例
たとえば昔のケータイ電話は放っておいても数日間は待ち受けしていられる電池持ちでした。
スマホ・タブレットになってからは2?3日持てばいいほうだと思います。
ではこの2つを比べた時に、ケータイの方がバッテリー容量が大きいのか?というと、そんなことはありません。
スマホになってバッテリー容量は各段に増えています。
スマホの場合、大画面液晶に使うバッテリー消費がガラケーに比べて大きいため、ガラケーより容量の大きいバッテリーを搭載していたとしても待ち受け時間は短いという結論になるわけです。
また、AndroidとiPhoneの実験で、Androidの半分程度しかバッテリー容量がないiPhoneが、インターネットの連続使用でAndroidと同等の電池持ちを示したという報告もあります。
端末自体の消費電力量に大きく左右されることがわかります。