iPadやAndroidタブレットは何が違うのか?タブレットごとのOSの違いについて
2016/09/02
タブレットとひとえに言っても、いろんな種類のものが出ています。
ざっと挙げると、iPad、Xperia、Nexus、Fire・・・エトセトラエトセトラ
これらは一体なにがどう違うんでしょうか。
よく友人から「XperiaとAndroidってどう違うの?」とか、
「Android Padってないの?」とか、
「ソニーのiPadはでないの?」とか聞かれたりします。
そこらへんについてまとめました。
タブレット各種の違いについて
タブレットの違いは大きく2つに分けられます。
1つは「中身」。
もう1つは「メーカー」です。
中身はOSと呼ばれるもので、タブレット上でアプリが動くベースとなる部分。
たとえば「NINTENDO DSではPlaystation Vitaのソフトが遊べない」、みたいなもんです。
そのOSに対して、メーカー各社がタブレット商品を開発して販売しているわけです。
表にするとこんな感じ。
メーカー | OS | 商品 |
---|---|---|
Apple | iOS | iPad Air |
iPad Mini | ||
iPad Pro | ||
Sony | Android | Xperia |
Nexus 9 | ||
Amazon | Fire OS | Fire |
Fire HD10 | ||
Lenovo | Windows 8.x / 10 | YOGA Tablet |
Microsoft | Surface |
OSごとに一つずつ説明します。
iOS
iOSはAppleが作ったOSで、2007年に発表されたiPhoneに初めて搭載されたものです。
最初にiOSをみた時の感動はわすれません。
当時、似たようなタッチインターフェースのスマホみたいなものは他にもありましたが、まともに動かないような物ばかりでした。
そんな中、見た目にもわかりやすく、ヌルヌルと動いてくれるiOSは画期的でした。
iOSはAppleが作るスマホやタブレットにしか搭載することが許されていません。
そのため、Appleと言えばiOS、iOSと言えばApple製品、ということになります。
有名なiPad AirやiPad Mini、iPad ProはすべてiOSが入っているタブレットということになります。
Android
AndroidはGoogleが開発したスマホ向けのOSで、2008年に初めて搭載された端末が発売されました。
長く不安定な印象のあるOSでしたが、バージョンを重ねるにつれて近年ではどんどん使いやすくなってきています。
オープンソース(プログラムの中身が公開されている状態)なので、家電各社がこのAndroidを搭載したスマホを開発することを許可されており、現時点では世界No.1シェアを誇るスマホ・タブレットのOSとなっています。
そのため、Android自体はGoogleのものですが、AndroidスマホやAndroidタブレットはSONYやNEC、Lenovo、モトローラなど色々な会社から発売されるという形になんですね。
また、プログラムに手を加えることもできるため、各社が自社スマホに最適になるようにカスタマイズしていることもあり、同じAndroidと言ってもメーカーごとに使い勝手が違うなどの特長もあります。
Fire OS
ネットショッピングの最大手であるAmazonが独自に販売するKindle、またはFireタブレットに搭載されるOSがFire OSです。
Amazon専用のOSではあるものの、Androidをベースに作られているので、操作性はやや似ている部分があります。
iOS同様にAmazonのタブレットにしか搭載されないうえ、今のところシェアも少ないので使えるアプリが少ないなどの難点も。
個人的な感想になりますが、「フリーな立ち位置のタブレット」というよりはAmazonでのお買い物を支援するためのタブレットといった印象。
AmazonのPrime会員であればある程度の特典が受けられるのでお得に使えます。
Windows 8.x / 10
実に20年近く、世界の標準的なパソコンのOSとして君臨してきたWindowsも、バージョン8以降は明確にタブレット向けのOSへ切り替えてきています。
特にWindows8は見た目も操作性も完全にタブレットを意識したものが標準となっており、それまでPCで使ってきたユーザーは戸惑ってしまったものでした。
ライセンスについての詳細はわかりませんが、国内のパソコンメーカーはWindowsを搭載したタブレットを展開し始めていますし、中国製の安いWindowsタブレットも日本に大量に入ってきています。
なので、Android同様に「メーカーは違うけれど中身は同じWindows」という物がたくさん出てくるわけです。
ちなみにタブレットのOSとしては後発組なので、まだまだシェアは少ないと言えますが、
Windowsはそれ以前にPCのシェア数が尋常じゃない点、そしてPCとタブレットでの見た目(インターフェース)に違いがない点などから今後より一般的に使われるようになっていくのではないかと思われます。
OSが違うと何が違うのか
OSが大きく4つあることはわかりましたが、これが違うといったい何が違うのでしょうか。
一番大きな部分は「アプリ」だと思います。
アプリはアプリケーションの略で、タブレット上で動く「ソフト」のようなもの。
たとえばカメラのアプリを起動すると、タブレット上でカメラが使えるようになるし、
ゲームのアプリを起動すれば、タブレット上でゲームができるわけです。
アプリはそれぞれのOSで動作する形式が違うため、入手先も違ってきます。
OS | アプリ入手先 |
---|---|
iOS | Apple App Store |
Android | Google Play Store |
Fire OS | Amazon App Store |
Windows 8.x / 10 | Microsoft Store |
前述のとおり、Androidはシェア数も多いため、その分アプリの量もかなりたくさん用意されています。
また、アプリの開発に関する障壁も低いので、「使えないアプリ」もかなり多いです。
さらにはアプリ公開に関してもゆるいため、ウィルスを含むものや個人情報を盗まれるものなど、悪質なアプリが多いのも特徴となっています。
逆に、Android同様にシェアが多いiOSに関してはアプリ開発や公開に関しての障壁が高いため、そこそこのクオリティのアプリが揃っています。
AndroidとiOSならば、だいたい主要なアプリは揃っているので、「やれないこと」を探す方が難しいぐらい。
それに比べてFire OSとWindowsに関しては、まだまだアプリが少ない印象です。
たとえば先日リリースされたポケモンGOで言えば、現時点ではiOSとAndroidでしか展開されていません。
※ただしWindowsに関してはストアのアプリではなく従来のアプリケーションを使うという方法もあります。