ドン・キホーテのカンタンPad3とAmazonのFireタブレットはどちらが買いか?
2016/12/14
世間がブラックフライデーで沸き立つ11月25日(金)、ドン・キホーテからなかなか激熱なタブレットが発売されました。
その名も「カンタンPad3」!
ドン・キホーテのカンタンPadシリーズの第三弾です。
機能を最小限に絞った7インチタブレットで、なんと価格が6,980円という・・・。
価格崩壊甚だしいですね・・・。(中華タブは$30とかもあるけどw)
そこで、同じ7インチでプライム会員なら激安に変えるFireタブレット(2015年)と機能比較してみました。
あくまで実機を触っての感想ではなく、スペック上の比較ですが、参考までに。
Contents
カンタンPad3とFireタブレットの比較
カンタンPad3は漢字にすると「簡単」ではなく「感嘆」みたいです。
たしかにスペック次第では感嘆に値する商品となるかもしれません。
早速みていきましょう。
Fire タブレット | カンタンPad | |
---|---|---|
価格 | 8,980円(税込み) →プライム会員は4,980円 |
6,980円(税抜き) |
CPU | クアッドコア 1.3GHz | クアッドコア 1.3GHz |
メモリー | 1GB | 1GB DDR3 |
ストレージ | 8GB | 8GB |
Micro SD | 200GBまで可 | 32GBまで可 |
OS | Fire OS (Android 5.1ベース) | Android 6.0 |
画面 | 7インチ IPS 1024 x 600 |
7インチ TFT 1024 x 600 |
カメラ | 30万画素(前面) 200万画素(背面) |
30万画素(前・背面) |
外部出力 | Micro-USB 3.5mmイヤホンジャック |
Micro(?)-USB Mini HDMI 3.5mmイヤホンジャック |
サイズ | 19cm x 11.5cm x 1.1cm | 19cm x 10.8cm x 1.1cm |
重さ | 313g | 約274g |
ネットワーク | 802.11 b/g/n Bluetooth |
802.11 |
バッテリー | 最大7時間 | 2,500mAh 連続動画再生で最大4時間半 |
付属品 | USBケーブル 5W電源充電器 |
USBケーブル ACアダプター HDMIケーブル OTGケーブル |
パッと見、ほとんど変わらないことがわかりました。
各項目を見ていきます。
価格
プライム会員だと圧倒的に安いFireタブレットの4,980円はさすがに崩せませんでしたが、プライム会員ではない方にとってはもともとのFireタブレットの価格である8,980円より1,400円以上安い7,538円(税抜6,980円)。
この1,400円強の価格差がその他の部分でどう変わってくるかが気になりますね。
CPU
CPU性能はどちらも1.3GHzのクアッドコアでした。
詳細はわからないので、全く同じメーカーのものである保証はありませんが、価格帯から考えても同じものと考えてよさそうな気がします。
1GHz以上かつクアッドコアというのは最近のスマホやタブレットではエントリークラスでも標準的なものなので特筆すべき性能とは言えません。
あとはこれがOSの違いにどう影響してくるか?が気になります。
※追記:コメント欄にてCPUはARM社のCortex-A7ベースのものでCPU-Zというアプリで1.2GHz表示だったという情報を頂きました。
メモリー
メモリーもどちらも1GBでした。
カンタンPadの方は「DDR3」という表記がありましたが、Fireの方にはありませんでした。
ただ、やっぱり価格帯から考えても同等品であるのではないかと思われます。
タブレットに求めるもの次第ではちょっと足りないかもしれません。
ストレージ
ストレージはFireタブレットの方は8GBと16GBから選べますが、今回は8GBの方で比較しています。
16GBの方だともう少し高額になりますね。
僕は現在Fireの8GBを使っていますが、がっつり使い込もうと思ったら8GBでは圧倒的に足りません。
プライム会員であれば写真をPrime Photoで保存しておけますが、アプリやらキャッシュやらですぐに圧迫されてしまう状況であることは覚悟しておいた方がいいです。
Micro SD
ストレージが足りなくともMicro SDカードが対応していれば基本的にはあまり問題がなかったりします。
足りなくなれば買い足せばいいだけなので。
たとえば8GBのMicro SDカードを買い足せば、16GBのストレージを持っているようなものです。
Fireが200GBまで対応なのに対してカンタンPadは32GBまで。
数値だけみればFireに軍配が上がりますが、エントリークラスのタブレットでSDカードにそこまで容量を欲する使い方があるのかどうかは微妙なところ。
※写真や音楽をたくさん持ち歩くのなら容量が多いに越したことはないですね。・・・ただ32GBあれば十分な気もしないでもないですが。
OS
これがなかなか分かれ目となりそうな項目です。
FireタブレットはAmazon独自の「Fire OS」が搭載されています。
このモデルにはAndroid 5.1がベースとなっているFire OSなので、基本的な動作はAndroidに準じているものの、やっぱりクセがあるOSになっています。
アプリは基本的にはAmazonストアからインストールしますが、対応アプリが少ないという難点があります。
とはいえ、Android 5.1がベースなので、ひと手間加えてあげることでAndroidのアプリが使えるようになります。
ただし、すべてのアプリが使えるわけではない点にも注意が必要。
その点カンタンPadはOSがAndroid 6.0となっているので、最初の状態からLINEをはじめとしたAndroid向けのアプリを使うことができるはずですね。
ただ、プレビュー画面を見ると、独特のランチャーを使用しているのか、素のAndroid 6.0ではなさそうな気も。
このあたりは触ってみないとなんとも言えないところです・・・。
そして、Android 5.1と6.0でどのようなCPU、メモリーの使い方の違いがあるのかによっては快適性にも差が出てきそうです。
※追記:コメント欄にてカンタンpadの初期起動時はAndroid 6.01が立ち上がり、ランチャーとして「カンタンPad表示」ができるという情報を頂きました。
画面
画面はどちらも7インチ。
解像度も1024 x 600と同様です。
7インチ液晶ならちょうどいいぐらいの解像度だと思います。
問題はFireの方はIPSと書いてあるのに対し、カンタンPadはTFTと記載してある点。
IPSはTFT液晶のうちの1つで、わざわざIPSと書くのはそれがセールスポイントになるから。
[参考]タブレットのスペック表に記載される液晶パネルの種類TFTとIPSについて
そう思うと「TFT」としか書いていないカンタンPadはIPSではない可能性が高いですね。
画面の視野角など、IPSにこだわりがあればFireを選んでおいた方が間違いなさそうです。
カメラ
カメラはどちらも前面が30万画素。
いわゆるWebカメラと呼ばれるチャット用のカメラです。
背面はFireが200万画素でカンタンPadが30万画素。
30万画素の方はほとんど実用性がないと考えてよいですが、Fireの200万画素も「綺麗な写真を撮影する」というのには向いていません。
もし、タブレットにカメラ性能を求める場合には、このどちらも選ばないべきです。
そうでなければ、そこまでこだわる点でもないので、どちらでもOKといったところですね。
外部出力・付属品
Fireタブレットは充電用のMicro-USBケーブルと、ケーブルの先に取り付けるアダプターが付属していました。
カンタンPadの方はOTGケーブルやHDMIケーブルが付属しています。
OTGケーブルというのはマウスなどのUSB機器を接続するのに使うもの。
というわけで、カンタンPadは公称の外部出力端子にUSBの記述がありませんでしたが、実際にはMicro-USBあたりが備わっているのではないかと思われます。
また、HDMI端子がついているのもカンタンPadのみ。
テレビなどに繋げば、大画面でタブレットを楽しむことができるようになるわけです。
これは嬉しいですね。
HDMI端子がついていてもケーブルまではついていないという商品も多いので、HDMIケーブル付きなのはそれだけでも価格差を埋められそうな感じです。
サイズ・重さ
サイズもほとんど変わりませんね?。
Fireの方が縦に7mm長いだけ。
実際にケースなどを買おうと思ったら、この7mmが明暗をわけることになりますので、専用ケースが用意されているFireの方が良いかもしれません。
重さはFireが313gなのに対し、カンタンPadは39g軽い274g。
たかが39gと思うかもしれませんが、こういうのって結構変わってくるものです。
ネットワーク
Wi-Fiに関しては802.11 a帯の記述がFireの方にはありませんでした。
・・・が、b/g/nはどちらも網羅しているので、これはそこまで気にしなくても問題ないと思われます。
追記:コメント欄にて、カンタンPadにも11aがないというご指摘を受けています。
問題はBluetooth。
Fireは問題なくBluetoothが使えますが、カンタンPadには記述がありません。
これもセールスポイントになるはずなので、カンタンPadではBluetoothが使えないことになります。
普段タブレットをBluetooth機器と繋げない人にしてみたらいらない機能ですが、その便利さを知っている人からしたらいつの日か「Bluetoothが使えれば・・・」と後悔することになりそうです。
また、どちらもSIMは対応していません。
バッテリー
バッテリー持ちはFireが最大7時間、カンタンPadが4.5時間となっています。
ただし、使用状況によって変わってくるので、このとおりではないと思われます。
まとめ
以上のことから、スペック上は驚くほど似ていることがわかりました。
違うところはOS(アプリ)、HDMIケーブル、そして価格・・・ですかね。
液晶画面や重さ、Bluetoothも気になる人は気になる部分かな。
プライム会員ならFireの方が圧倒的に安いですし、連携するアプリ・機能があるので便利です。
そうでない方、または初心者であればカンタンPadの方が使いやすいランチャーが搭載されていそうなので良いかもしれませんね。