Fire OSとAndroidの違いについて。似ているようで違う、違うようでやっぱり似ている兄弟OS。
2018/02/06
Amazonが開発、発売するタブレットの「Fire」。
Prime会員なら4,000円オフで買える激安なモデルも存在しており、その存在は他のタブレットを脅かすと言われてきました。
このFireに搭載されているOSが、Amazon独自の「Fire OS」です。
Fire OSはAndroidをベースに作られているため「Fire OSとAndroidってなにが違うの?」と思う方もいると思います。
答えは・・・全然別物なんだけど、やっぱり兄弟!といったところ。
現に僕が持っているFireタブレット(7インチ)もベンチマークソフトではAndroidバージョン5.1.1と表示されるので、あくまでAndroidの仕様をFire向けに変更したものがFire OSということなのでしょう。
では具体的に違う点についてみていきます。
インターフェースが違う
タブレットを触るときに一番その違いを明確に感じるのはユーザーインターフェースではないかと思います。
僕らはスマホなどを触っている関係上、iOSやAndroidのようなアイコンがずらりと並ぶインターフェースに慣れています。
ではFire OSの場合はどうか?というと、同じような感じではあります。
ロック画面の解除から、ホーム画面に至ってはAndroidそのものです。
ただFire OSの場合はAndroidにFire OSというランチャーが乗っているようなイメージで、独自のタブ制御があるのが特徴です。
ホームタブ以外に、本、ビデオ、ゲーム、お買い物、アプリ、ミュージック・・・といったようにカテゴリごとのコンテンツがタブ分けされているんですね。
これが「Amazonのサービスを使う事」を前提とするのなら、とても便利。
タブレットからスルスルとAmazonでお買い物ができちゃうので、なんとなくブラウジングしていてほしいものを買っちゃう、という危険性もw
もし、Amazonのサービスを使うつもりがあまりなければ、このタブ分けが邪魔くさく感じるかもしれません。
FireタブレットはそもそもAmazonのサービスを使わせることで利益を上げるための「利益がでない端末」なので仕方ないですね。
使えるアプリが違う
使っていて一番不便だと感じるのがアプリの違いだと思います。
Fire OSはAndroidがベースになっているのにも関わらず、初期状態のままではAndroidのアプリが使えません。
Google Playストアにアクセスできないんです。
※アクセスしようとすると、Amazon Appストアに飛ばされます。
タブレットにとって使えるアプリの幅というのは非常に重要なものです。
Amazon Appストアでのアプリ数はAndroidやiOSに比べて非常に少ないです。
例を挙げるなら、まずLINEすらありません。(2016年9月現在)
弘法筆を選ばずとはいうものの、適したアプリがなければほとんど何もできないというのは言うまでもないことです。
また、有料のアプリを利用する際にはAmazonコインを購入する必要があるなども独特です。
ただし、合法にGoogle Playストアを使えるようにする方法もあります。
Google Playストアが使えれば、Android向けのアプリもしっかり動いてくれることを意味しています。
そもそも設定できることが違う
Androidの利点は自由なカスタマイズ性という意見も多いです。
たしかにAndroidはランチャーやアプリを駆使する事で、自分専用のホーム画面を作ることに適しています。
そのため、中にはiOS風の画面や挙動にして楽しんでいる人もいるほど。
Fire OSの場合、Androidにランチャーが乗っているようなものですが、そもそもホームランチャーに設定されている(であろう)Fire OSを変更することができません。
つまり、Fire OSはFire OSデフォルトのままでしか使えないことを意味しています。
※root化することで設定を変更し、ランチャーを切り替えることも可能だそうですが、root化はくれぐれも自己責任で。
設定アプリから設定できる項目もAndroidに似ていますが、やっぱり少し違っていて、自由度が低い感じです。
まとめ
というわけで、Fire OSとAndroidは似ているけれど別物。別物だけれどやっぱり似ているといったような存在と思えば正解かもしれません。
ただ、いずれにせよFireだからGoogleのサービスが使えない、AndroidだからAmazonのサービスが使えないなどと言ったことはありませんので、カスタマイズ性さえ気にならなければそこまで使用感に差異のあるOSとは言えないかなといったところですね。
もしFire OSを使ってみて気に入らなければ、Google Playのインストールは簡単ですし、root化してホーム自体買えちゃうというのも手かもしれません。